季語|時雨(しぐれ) 初冬の季語 時雨 時雨るる(しぐるる)・初時雨(はつしぐれ) 冬の初めの通り雨。昼夜を問わない。「しばし暗き(しばし暮れる)」を語源にするとの説がある。涙ぐむこともまた「しぐれる」という。万葉集にも「時雨」を詠み込んだ歌は9首ある。橘奈良麻呂の 十月時雨にあへる黄葉の 吹かば散りなむ風のまにまに など、全てが黄葉(紅葉)とともに歌われたものである。 陰暦10月12日に没した松尾芭蕉の忌日は「時雨忌」という。 【時雨の俳句】 人々をしぐれよ宿は寒くとも 松尾芭蕉 しぐるるや駅に西口東口 安住敦