奈良県の季語と俳句

奈良県の御当地季語

繞道祭(新春の季語)
元旦に大神神社で行われる御神火の祭典。

奈良の山焼(新春の季語)
1月の第4土曜日に行われる「若草山山焼き」。

五日戎(新春の季語)
1月5日に奈良市の恵美須神社で行なわれる最初の市。

延寿祭(新春の季語)
橿原神宮の元日の神事。

佐保姫(春の季語)
秋の女神である龍田姫に対する春の女神で、佐保山に鎮座する。

龍田祭(春の季語)
4月4日に龍田祭で行われる例大祭。

修二会(春の季語)
3月1日から14日に東大寺二月堂で行われる法会。

お水取り(春の季語)
修二会期間中の3月12日深夜に、東大寺の若狭井から「お香水」を汲み上げる儀式。

橿原祭(春の季語)
2月11日に橿原祭で行われる紀元祭。

春日祭(春の季語)
3月13日に春日大社で行われる例祭。

春日御田植祭(春の季語)
3月15日に春日大社で行われる五穀豊穣を祈る祭典。

峯入(春の季語)
修験者が大峰山に入って修行すること。陰暦四月に本山派の修験者が、熊野から大峰山を経て吉野にぬける「順の峰入り」。

薬師寺造華会(春の季語)
3月25日から3月31日に薬師寺で行われる花会式。

水屋の能(春の季語)
4月5日に春日大社の摂社水谷神社で行われる鎮花祭。

長谷のだだおし(春の季語)
2月14日に長谷寺での修二会の最終日に行われる鬼追いの儀式。

西大寺大茶盛(春の季語)
4月第2日曜日と前日の土曜日に西大寺で行われる大茶盛式。

吉野花会式(春の季語)
4月11日から12日に金峯山寺で行われる花供会式。

吉野の餅配(春の季語)
4月11日から12日に金峯山寺で行われる花供会式の関連行事。

興福寺文殊会(春の季語)
4月25日に興福寺で行われる文殊会。

大和神幸祭(春の季語)
4月1日に大和神社で行われるちゃんちゃん祭り。

聖武祭(春の季語)
5月2日に東大寺で行われる聖武天皇祭。

薬師寺最勝会(春の季語)
4月第3日曜日に薬師寺で行われる日本三大会のひとつ。

般若寺文殊会(春の季語)
4月25日に般若寺で行われる一切経転読法要。

鎮花祭(春の季語)
4月18日に大神神社と狭井神社で行われる「はなしずめのまつり」。

吉野静(春の季語)
一人静のこと。吉野で舞った静御前のような美しさから、「吉野静」の別名がある。

三枝祭(夏の季語)
6月17日に率川神社で行われる祭礼。

吉野の蛙飛(夏の季語)
7月7日に金峰山寺蔵王堂で行われる蓮華会の一環として行われるもの。

団扇撒(夏の季語)
5月19日に唐招提寺で行われる会式。法要後、団扇を参詣者に撒く。

奈良漬製す(夏の季語)
奈良漬は白瓜などを酒粕に漬けたもので、かつては旧暦六月の土用に漬けた。

奈良晒(夏の季語)
奈良地方で生産されてきた高級麻織物。

奈良団扇(夏の季語)
透し彫りが施され、一般的な団扇の倍以上の骨数を持つ。

伎芸天慶讃法要(秋の季語)
10月15日に秋篠寺で行なわれる法要。

法隆寺夢殿秘仏開扉(秋の季語)
10月下旬から1か月、法隆寺夢殿の厨子が開扉され、救世観音菩薩立像が公開される。春にも行われるが、秋の季語となる。

正倉院曝涼(秋の季語)
正倉院の宝物は、かつて保存のために曝涼を行ってきたが、空気調和装置の整った現代では、秋期定例開封として、10月下旬から11月上旬にかけて正倉院展が行われる。

大神神社祭(秋の季語)
10月24日に大神神社で行われる「秋の大神祭」。神楽「うま酒みわの舞」が奉奏される。

石上祭(秋の季語)
10月15日に石上神宮で行われる祭礼。

吉野祭(秋の季語)
9月27日に吉野神宮で行われる秋の大祭。

鹿の角切(秋の季語)
1672年から始まった春日大社の神鹿の角を切る行事。10月の体育の日前後に鹿苑で行われる。

春日若宮御祭(冬の季語)
12月15日から18日に春日大社摂社の若宮神社で行われる祭礼。

後日の能(冬の季語)
若宮神社の祭礼が終わった12月18日に奉納される能狂言。

霰酒(冬の季語)
奈良市特産の酒で、酒の中に糯米の麹を浮かせたもの。

奈良県を詠んだ俳句

菊の香や奈良には古き仏たち 松尾芭蕉
「笈日記」(各務支考1695年)に「九月九日」とある。没する約一か月前の元禄7年9月9日(1694年10月27日)、伊賀から奈良に入って詠まれたもの。

奈良七重七堂伽藍八重桜 松尾芭蕉
「泊船集」(1698年)所収。芭蕉句かどうか存疑のある句ではあるが、奈良を詠んだ句として有名で、若草山に句碑がある。

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 正岡子規
「海南新聞」1895年11月8日号初出。「寒山落木」明治28年(1895年)秋「柿」の項には「法隆寺の茶店に憩ひて」の前書きがある。正岡子規の代表句であり、最も有名な「俳句」のひとつ。

葛城の山懐に寝釈迦かな 阿波野青畝
1928年の「ホトトギス」6月号に掲載され、「万両」(1931年)所収。青畝の代表句。

ご当地季語と御当地俳句