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加賀千代女 ●

朝顔につるべとられてもらい水 季●
朝夕に雫のふとるこのめ哉 季
手折らるる人に薫るや梅の花 季
散れば咲き散れば咲きして百日紅 季
何着てもうつくしうなる月見かな 季
行く水におのが影追ふとんぼかな 季
水仙の香やこぼれても雪の上 季
月も見て我はこの世をかしく哉 季
蜻蛉釣り今日は何処まで行ったやら 季
万両は兎の眼もち赤きかな 季
つくづくしここらに寺の趾もあり 季
風さけて入り日涼しき菖蒲の日 季
雫かと鳥もあやぶむ葡萄かな 季
ほととぎす郭公とて明にけり 季
声たてぬ時が別れぞ猫の恋 季
花よりも名に近づくや福寿草 季