俳人検索結果



赤尾兜子 

力なき眼に月夜茸うかぶかな 
歸り花鶴折るうちに折り殺す 
初がすみうしろは灘の縹色 
貘枕子のよき夢をつゆ知らず 
さし入れて手足つめたき花野かな 
音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢 
鉄階にいる蜘蛛智慧をかがやかす 
たのむ洋傘に無数の泡溜め笑う盲人 
冬講義うしろ漂ふカレーの香 
夕風にそよりともせぬさよりかな