寒し click ⇒ ≪解説≫
寒けれど富士見る旅は羨まし 正岡子規しんしんと寒さがたのし歩みゆく 星野立子鞍とれば寒き姿や馬の尻 河東碧梧桐ぬぐふ指さむく寄せくる潮のおと 鈴木しづ子寒き夜やをりをりうづく指の傷 鈴木しづ子水枕ガバリと寒い海がある 西東三鬼(旗)●齢来て娶るや寒き夜の崖 佐藤鬼房受験用写真の不思議な顔寒し 今井聖この里は気吹戸主の風寒し 松尾芭蕉●長いぞや曾根の松風寒いぞや 広瀬惟然引張てふとんぞ寒き笑ひ聲 広瀬惟然皆子なりみのむし寒く鳴つくす 河合乙州明け寒き嵐の中の鷄の聲 富田木歩
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