俳句

季語|初雪(はつゆき)

初冬の季語 初雪

新雪(しんせつ)

初雪の俳句と季語(深水画集国会図書館)その冬、はじめて降る雪。本格的な寒さのはじまりを告げるものではあるが、心躍るものもある。
俳諧歳時記栞草には、十月に「初雪、初雪消(はつゆききゆる)」の項があり、「初雪は積らぬさまによめり。故に消るといひても冬なり。」とある。

初雪が降ると群臣が参内する儀式が、桓武天皇延暦11年(792年)11月に始まり、「初雪見参(はつゆきのけんざん)」と呼ばれた。鎌倉時代初期まで行われていた。
万葉集には、大原真人今城の和歌で、

初雪は千重に降りしけ恋ひしくの 多かる我れは見つつ偲はむ

がある。
白居易の「冬夜」には、「策策窓戸前 又聞新雪下」と、窓戸の前で、さくさくと降る新雪の音を聞いたとのくだりがある。

▶ 関連季語 雪(冬)

【初雪の俳句】

初雪や水仙の葉のたわむまで  松尾芭蕉
はじめての雪闇に降り闇にやむ  野澤節子

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