季語|春風(はるかぜ・しゅんぷう) 三春の季語 春風 春の風(はるのかぜ) 春一番も春風であり、春風は時に恐ろしいものであるが、季語で「春風」を用いる時には、「春風駘蕩」の言葉もあるように、のどかなあたたかさが強調される。また、「風光る」などの季語もあるように、春の風は心を躍らせるものを内包している。 万葉集には「春風」として歌われた和歌が2首あり、大友家持は 春風の音にし出なばありさりて 今ならずとも君がまにまに と歌った。 【春風の俳句】 春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規 春風や闘志抱きて丘に立つ 高浜虚子 ドア開いてゐれば出て見る春の風 稲畑汀子