俳句

季語|柿(かき)

晩秋の季語 

柿の秋(かきのあき)・渋柿(しぶがき)・甘柿(あまがき)・熟柿(じゅくし)・西条柿(さいじょうがき)・富有柿(ふゆうがき)・次郎柿(じろうがき)・御所柿(ごしょがき)・愛宕柿(あたごがき)

俳句と季語の柿(昇雲いますがた)縄文時代の遺跡から柿の種が発掘されており、日本の在来果樹の一つと考えられている柿の木は、5月の終わり頃から6月にかけて白黄色の花をつけ、秋に結実する。1214年には、川崎市で突然変異による甘柿・禅師丸が生まれ、現存する世界最古の甘柿となった。この禅師丸や、富有柿、次郎柿、御所柿などの甘柿はそのまま食することができるが、愛宕柿などの渋柿はタンニンが多く含まれており、干し柿にするなど渋抜き処理をして食す。

語源は、赤い実をつけることから「アカキ」と呼ばれ、それが転訛したものと考えられている。なお、日本の柿は、1789年にヨーロッパへ、1870年には北アメリカへ伝わり、学名は Diospyros kaki である。
10月26日は、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」の俳句が生まれた日とされ、全国果樹研究連合会カキ部会が「柿の日」に定めた。

▶ 関連季語 柿の花(夏)

【柿の俳句】

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺  正岡子規
里古りて柿の木持たぬ家もなし  松尾芭蕉

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