夏蝶(なつちょう)・揚羽蝶(あげはちょう)
「蝶」といえば春の季語であるが、蝶には凍蝶に代表される冬の蝶や、秋の蝶、夏の蝶がある。体の大きいアゲハチョウは夏の蝶の代表であり、春を代表するモンシロチョウの幼虫がキャベツなどを食すのに対し、こちらはミカン科の植物を食して成長する。平氏の代表的な家紋には揚羽蝶があしらわれている。
蝶のことを古くは「かわひらこ」と呼んだが、川の近くでひらひら飛んでいたからこの名前がついたと言われている。因みに蝶は、奈良時代に唐から入ってきた言葉で、「てふ」と読んだ。
▶ 関連季語 蝶(春)