季語|夏木立(なつこだち) 三夏の季語 夏木立 夏木(なつき) 夏木立は、暑い夏の日ざしを遮る役目も果たす。「俳諧歳時記栞草」には、「新緑おひしげりたるさまを歌にもよむ也」とある。 江戸時代中期に雑俳様式の一つ「笠付(5文字の題に7・5を付けるもの)」を確立したとされる堀内雲鼓に、「夏木立」(1695年)という雑俳書がある。 与謝野晶子の「恋衣」(明治38年)に、 鎌倉や御仏なれど釈迦牟尼は 美男におわす夏木立かな の歌が収められている。 【夏木立の俳句】 木啄も庵はやぶらず夏木立 松尾芭蕉 日のめぐみうれしからずや夏木立 堀内雲鼓