俳句

季語|氷水(こおりみず・こおりすい)

三夏の季語 氷水

削氷(けずりひ)かき氷(かきごおり)夏氷(なつごおり)氷店(こおりみせ)

氷水の季語と俳句「氷水」と言えば、一般的には飲み水に氷を入れて冷たくしたものを言うが、俳句の世界では削氷に砂糖水やシロップをかけた食べ物のことを主に指す。
日本で最も古い記述は、「枕草子」にあると考えられており、「あてなるもの(上品なもの)」に「削り氷にあまずら入れて、あたらしきかなまりに入れたる」とある。当時の「氷水」は、高貴な者にだけ味わえる夏の楽しみで、氷室で夏まで保存されていた氷が提供された。
その、氷室の記述は日本書紀(仁徳紀)にも見られ、皇族である額田大中彦皇子が都祁(現在の奈良県)で狩りの最中に発見したことが記されている。
明治になった1869年には、横浜の馬車道に、日本で最初の氷水店がオープンした。1883年に東京製氷による人工氷の生産が始まると大衆的な飲食物となり、昭和初期に氷削機が普及し一般家庭にも広まった。
これら、氷水(かき氷)を食す文化は日本独特のものではなく、古代ローマや中国にも存在した。

「かき氷」の名前は、東京で「ぶっかきごおり」と呼ばれていたことに由来する。関西では「かちわり」と呼ばれ、現在でも甲子園名物として残る。かき氷を売っている店は氷旗を掲げていることが多いが、「波に千鳥」に氷の文字をあしらったデザインである。
戦前のかき氷は、砂糖をふりかけた「雪」、砂糖蜜をかけた「みぞれ」、小豆餡をのせた「金時」が定番だった。現在では、「氷蜜」と呼ばれるフルーツ味などのシロップをかけてつくるものが一般的である。

【氷水の俳句】

午下二時のしじまありけり氷水  松根東洋城

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