季語|萍(うきくさ)

三夏の季語 

浮草(うきくさ)

萍の俳句と季語池や水田などの水面を覆う水草で、根は水底に届かず、水面を漂う。別の呼び方に「根無草」もある。
近年大繁殖が問題となっている外来種「ホテイアオイ」なども「浮草」と呼ぶことがあるが、通常はウキクサ属に分類される「ウキクサ」をいう。5㎜ほどの小さな葉を、流れのない水面に浮かべ、夏に目立たない花をつける。「俳諧歳時記栞草」夏の部「五月」に「萍の花」があり、「白花あり」とあるが、ここにいう「萍」はスイレンの一種である「ヒツジグサ」のことだと考えられる。

万葉集のころは「浮きまなご」と呼ばれていたと考えられ、作者不詳の和歌に

解き衣の恋ひ乱れつつ浮きまなご 生きても我はあり渡るかも

がある。また、能因歌枕に「うきくさとはあだに浮きたることにたとふ」とあり、和歌の世界では「憂き」「浮く」に掛ける。古今和歌集には、壬生忠岑の和歌で

たぎつ瀬に根ざしとどめぬ浮草の 浮きたる恋も我はするかな

がある。

【萍の俳句】

雨ならず萍をさざめかすもの  富安風生

 インターネット歳時記

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