季語|花篝(はなかがり) 晩春の季語 花篝 夜桜を観賞するために焚く篝火を、「花篝」と言う。電灯を入れた提灯は、「花雪洞(はなぼんぼり)」と言う。 「かがり」は「輝り」である。「花篝」は桜の花を照らし出すためのものであるが、「篝火」自体は電灯のない時代の屋外照明として、奈良時代頃より頻繁に用いられてきたものである。 京都の円山公園の花篝は有名であり、例年3月下旬から4月上旬にかけて、桜をライトアップするとともに篝火が焚かれる。 ▶ 関連季語 桜(春) 【花篝の俳句】 花篝月の出遅くなりにけり 西島麦南 まだ焚かぬ花の篝や夕間暮 高浜虚子