俳句

季語|筍飯(たけのこめし)

初夏の季語 筍飯

筍ご飯(たけのこごはん)

筍飯の俳句と季語(下屋敷乃笋つみ)筍を使った炊き込みご飯を、筍飯という。
江戸時代には、目黒は孟宗竹の名産地として知られ、目黒不動の門前町では筍料理が提供されていた。中でも筍飯は評判で、ここから庶民にも広がっていったと考えられる。
ただし、角伊勢・大黒屋・内田屋といった名の知れた料亭には、名物の筍飯よりも給仕をする妙齢の女性を目当てにする客が多かったようで、正岡子規の「病牀六尺」には、その思い出が綴られている。

子規が訪れたのは、明治27年の3月末。牡丹亭で筍飯を持ってきてくれた十七、八の女性に恋してしまった。子規は思い出に、「筍や目黒の美人ありやなし」の俳句を詠んでおり、よほど印象に残ったものと思われる。

▶ 関連季語 筍(夏)

【筍飯の俳句】

目黒なる筍飯も昔かな  高浜虚子

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