俳句

季語|春塵(しゅんじん)

三春の季語 春塵

春の塵(はるのちり)春埃(はるぼこり)黄塵(こうじん)

春塵穏やかなイメージが強い春ではあるが、実際には風が強い日が多く、埃っぽい日が多い。この、春にたつ埃を「春塵」と言う。春の季語である「」は、植物の成長や春雨などによる空気中の水分の上昇のために発生するとされることが多いが、この「春塵」も重要な発生要因となっている。

なお春塵は、冬場の乾燥と春の強風が2大発生要因である。
つまり、春になると南北の温度差から、強風が吹きやすくなる。冬場に乾燥していた地域では、その強風に伴って砂埃が舞い上がりやすい。また、偏西風が強くなる春には黄沙も飛来して、埃っぽくなるのである。

空が黄色くなるほどの激しい春塵は「黄塵」とも言うが、「黄塵」はまた、世間の煩わしさのことをも指す。

【春塵の俳句】

春塵やいつひろごりし生活の輪  久保田万太郎
縦のもの横に机上の春の塵  稲畑汀子

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