晩春の季語 満天星の花
満天星躑躅(どうだんつつじ)
ツツジ科ドウダンツツジ属ドウダンツツジは、西日本の岩山に自生する落葉広葉樹で、4月頃に釣鐘型の白い花をつける。現在では庭木としても親しまれている。
同属には10種が知られており、ドウダンツツジやサラサドウダンなど、その内の4種が日本に自生している。しかし、サラサドウダンの花期は6月頃であり、夏の花となる。花のつき方が、宮中で用いられた結び灯台の脚部の枝分かれに似ていることから「とうだいつつじ」と呼ばれ、「どうだんつつじ」に転訛したと言われている。11月頃に見られる紅葉も美しい。
【満天星の花の俳句】
満天星の花より蜂の大きけれ 阿部みどり女