カテゴリー: 晩冬
季語|雪(ゆき)
晩冬の季語 雪
吹雪(ふぶき)・雪しまき(ゆきしまき)・しまき・深雪(しんせつ・みゆき)・六花(ろっか・りっか・りくか)
雪の結晶は、六角形を基本とすることから「六花」とも言い、様々な形状がある。温度が比較的高いと、平らな六角形の「角板」。温度が低くて湿度が低いと、柱状の六角形の「角柱」。温度が低くて湿度が高いと「針」となる。「初雪」は初冬の季語、「淡雪」「牡丹雪」は春の季語となる。
古くから、雪を見て豊穣を占い、大雪は豊作になると言われてきた。このことから、雪は神聖なものとしてとらえられ、物忌みを意味する「斎潔(ゆきよし)」に雪の語源があるといわれる。万葉集には、 山部赤人の有名な和歌
田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける
など、155首の歌を載せる。
「しまき」は「風巻」と書き、風が激しく吹き荒れることをいうが、特に粉雪が強風にあおられる様子を指す。