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大島蓼太 

あだし野に行当りたる花野かな 
しら波の染にあがるや千ぐさ迄 
緑わく夏山陰の泉かな 
蜩や蝉を洩来る秋の声 
ものいはず客と亭主と白菊と 
筆取てむかへば山の笑ひけり 
五月雨やある夜ひそかに松の月 
世の中は三日見ぬ間に桜かな  (蓼太句集)
むっとして戻れば庭に柳かな 
あら蓑の藁の青みやはつ時雨 
我ものに手折れば淋し女郎花 
厄拂あとはくまなき月夜かな