木の芽 click ⇒ ≪解説≫
朝夕に雫のふとるこのめ哉 加賀千代女ひた急ぐ犬に会ひけり木の芽道 中村草田男美しく木の芽の如くつつましく 京極杞陽隠岐や今木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸邨木々おのおの名乗り出でたる木の芽かな 小林一茶大原や木の芽すり行く牛の頬 黒柳召波骨柴の刈られながらも木の芽かな 野沢凡兆木の芽してあはれ此世にかへる木よ 村上鬼城大砲のどろどろと鳴る木の芽かな 正岡子規老木の芽をいそげるをあはれみぬ 富安風生海照ると芽吹きたらずや雑木山 篠田悌二郎あけぼのの白き雨ふる木の芽かな 日野草城隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな 加藤楸邨
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