俳句

季語|仏法僧(ぶっぽうそう)

三夏の季語 仏法僧

木葉木菟(このはづく)

仏法僧の俳句と季語鳥綱ブッポウソウ目ブッポウソウ科に分類されるブッポウソウは、夏鳥として東南アジアから飛来し、本州から九州で繁殖する。「森の宝石」とも呼ばれる美しさから、長らく「ブッポウソウ」と鳴くと信じられてきたが、1935年の日本放送協会名古屋中央放送局のラジオ取材で、「ブッポウソウ」と鳴くのはコノハズクであることが証明された。そのため、仏法僧には「姿の仏法僧」と呼ばれるブッポウソウと、「声の仏法僧」と呼ばれるコノハズクが存在する。
コノハズクは、フクロウ目フクロウ科に分類され、5月から6月にかけて、奥深い山中で夜間に鳴く。梟(フクロウ)は冬の季語になるが、こちらは青葉木菟とともに夏の季語となる梟である。

ちなみに「仏法僧」とは仏教における「仏・法・僧」の三宝のことで、聖徳太子の「十七条憲法」にも、「篤敬三宝 三宝者佛法僧也」とある。三宝に帰依し授戒することで、仏教徒となることができる。

【仏法僧の俳句】

杉くらし仏法僧を目のあたり  杉田久女

【仏法僧の鳴き声1】
声の仏法僧であるコノハズクの鳴き声。「ブッポウソウ」と聞きなす。1935年のブッポウソウを探り当てたラジオ放送には、荻原井泉水も立ち会っている。(YouTube 動画)

【仏法僧の鳴き声2】
こちらが本家仏法僧であるブッポウソウ。夜行性であるコノハズクとと違い、昼間に活動する。(YouTube 動画)

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