季語|冬没日(ふゆいりひ)

三冬の季語 冬没日

冬の暮(ふゆのくれ)

冬没日の俳句と季語冬の日の夕方は日没も早いが、冬至が一番日没時間が早いのではない。12月上旬から中旬にかけて、東京では16時30分頃に日が沈む。大阪ではそれより約20分遅く、福岡では東京より約40分遅い。

【冬没日の俳句】

冬の暮ころべばころぶ影法師  秋岡朝子

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季語|冬館(ふゆやかた)

三冬の季語 冬館

冬館の俳句と季語主に、どっしりとした感じの洋風家屋について言う。

【冬館の俳句】

鳥影や遠き明治の冬館  角川源義

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季語|鴨(かも)

三冬の季語 

小鴨(こがも)

鴨の俳句と季語カモ目カモ科。雌雄で色が異なり、雌は地味なものが多い。カモ科の鳥の内、カルガモ、オシドリなどは通年見られるのに対し、マガモ、コガモなどほとんどのカモは、冬鳥として渡ってくる。なお、アヒルはマガモを原種とする家禽である。
日本では、古くから食用にされており、各地の貝塚から鴨の骨が発見されている。また、播磨国風土記には、応神天皇の時代に鴨を羹にしたとの記述がある。身近な鳥であった証に、各地に「鴨川」などの地名が存在する。
「鴨」は利用しやすい人を指す言葉でもあり、「鴨が葱を背負ってくる」などの諺も生まれた。
有名な和歌に、謀反の疑いで自害させられる直前に大津皇子が詠んだとされる

百伝ふ磐余の池に鳴く鴨を 今日のみ見てや雲隠りなむ

が万葉集に載る。

【鴨の俳句】

明方や城をとりまく鴨の声  森川許六

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季語|裸木(はだかぎ)

三冬の季語 裸木

裸木の俳句と季語枯木に似るが、落葉を終えて生命の火をつなぐ冬場の木のことを言う。バラ科の常緑高木「バクチノキ」もこの名で呼ばれるが、これは、剥げた幹が人肌色で、博打に負けて裸になった様を彷彿とさせるため。

【裸木の俳句】

裸木となりて樹齢を偽らず  早野広太郎

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季語|木の葉(このは)

三冬の季語 木の葉

木の葉散る(このはちる)

木の葉の俳句と季語季語の「木の葉」は、散ったり散り残ったりしている樹木の葉のことで、冬の季語となる。取るに足らないことも「木の葉」になぞらえて表現する。つれづれ草百五十五段に、「木の葉の落つるも、先づ落ちて芽ぐむにはあらず。下より萌しつわるに耐えずして落つるなり」と、木の葉散ることは春の兆しとの見方がある。
木の葉をもって歌にたとえたと言われる万葉集にも、

奥山の木の葉隠りて行く水の 音聞きしより常忘らえず

など、木の葉を詠んだ歌が掲載されている。

【木の葉の俳句】

夕暮や土とかたればちる木の葉  小林一茶

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季語|おでん

三冬の季語 おでん

おでん酒(おでんざけ)・関東炊(かんとうだき)

おでんの俳句と季語おでんは御田と表記する。元々は、豆腐料理である「田楽」を意味する女房言葉で、田楽は室町時代にはじまる料理である。江戸時代に入って、こんにゃくの田楽が登場し、オデンの略称で呼ばれるようになったとも言われる。
おでんのことを関東炊あるいは関東煮とも呼ぶが、上方で提供された「お座敷おでん」と、煮て食べる「焼かない田楽」とを区別するために用いられた、関西での呼び名であるとも言われている。やがてその関東煮も、関西風のアレンジがなされて、関西炊と呼ばれるおでんもできた。
現代のおでんの具材は、地域色豊かなものとなっており、静岡県の黒はんぺん、沖縄の豚足などが有名。

【おでんの俳句】

別るるに東京駅のおでんかな  岬雪夫

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季語|冬鳥(ふゆどり)

三冬の季語 冬鳥

冬の鳥(ふゆのとり)寒禽(かんきん)

冬鳥の俳句と季語冬に見られる鳥全般。鷹、鴨、都鳥、鶴、鴛鴦、千鳥、鳰、白鳥などは、そのまま冬の季語となる。寒雀、浮寝鳥、寒鴉、水鳥なども冬の季語。

【冬鳥の俳句】

庭に来て鳴く冬鳥の名を知らず  浅野敏夫

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季語|冬木(ふゆき・ふゆぎ)

三冬の季語 冬木

冬木の俳句と季語常緑樹、落葉樹問わず冬の樹木。冬でも落葉しないときわ木のこともまた「冬木」という。万葉集には、巨勢宿奈麻呂の

我がやどの冬木の上に降る雪を 梅の花かとうち見つるかも

の歌がある。

【冬木の俳句】

大空に伸び傾ける冬木かな  高浜虚子

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季語|冬の雨(ふゆのあめ)

三冬の季語 冬の雨

冬雨(とうう・ふゆさめ)

冬の雨の俳句と季語同じ冬の雨でも、降ったりやんだりの時雨は初冬の季語となる。

▶ 関連季語 冬

【冬の雨の俳句】

さびしさは垂井の宿の冬の雨  永田舟泉
冬雨やうらなふことを好むさが  鈴木しづ子

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季語|凍港(とうこう)

三冬の季語 凍港

凍港の俳句と季語凍てついた港。日本では、港が完全に凍ってしまうことは稀であるが、特にロシアにとっては港が凍ってしまうことは重要問題であり、不凍港を求めて南下したとも言われている。大きな港には砕氷船が置かれる。

山口誓子の1932年に刊行された第一句集は、「凍港」と名付けられている。

【凍港の俳句】

凍港や旧露の街はありとのみ  山口誓子

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