霜 click ⇒ ≪解説≫
霜の墓抱起されしとき見たり 石田波郷(惜命)霜踏むごとく浮桟橋に降りにけり 福島勲切株のはなればなれに霜を待つ 福永耕二枝葉まで名残の霜の光りかな 貴志沾州葛の葉の面見せけり今朝の霜 松尾芭蕉石黙し霜また声を呑むらしも 相生垣瓜人里人のわたり候か橋の霜 西山宗因からからと折ふしすごし竹の霜 松尾芭蕉馬道や庵をはなれて霜の屋根 向井去来霜踏んで跡に見えたる朽葉かな 杉山杉風衛士の火もしらじら霜の夜明けかな 与謝蕪村両袖に泣子やかこふ閨のしも 久村暁台南天をこぼさぬ霜の静かさよ 正岡子規霜降れば霜を楯とす法の城 高浜虚子霜の木や実の紅を輝ける 松根東洋城鴨鳴けり霜燦爛の多摩郡 水原秋桜子霜の鶴土にふとんも被されず 宝井其角あけぼのや霜にかぶなの哀れなる 杉山杉風
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