俳句

季語|女郎花(おみなえし)

初秋の季語 女郎花

をみなめし

女郎花の俳句と季語(十二月ノ内葉月つき見) マツムシソウ目オミナエシ科オミナエシ属の多年生植物。沖縄以外の日本全土に分布し、日当たりの良い草地に自生している。8月から10月にかけて、数ミリの黄色い合弁花を多数つけるところから、「粟花(あわばな)」とも呼ばれる。秋の七草に数え上げられる。
姿が似ている植物に、白い花を咲かせる男郎花(おとこえし)があり、これに対応させて「女郎花」と呼ばれるようになったとされる。古くは万葉集にも歌われ、14首が知られる。中臣女郎が

をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみ かつても知らぬ恋もするかも

と歌ったのをはじめ、「佐紀」に掛かる枕詞となる。
俳諧歳時記栞草(1851年)には秋之部七月に「女郎花(をみなへし)・荼花(をとこへし)」として立項されており、「此花を女子の艶姿にたとへて読こと、歌・俳諧ともに同じ」とある。

根は生薬となり「敗醤根」と呼ばれる。花が萎れると腐った醤油のような臭いを発するところから「敗醤(はいじょう)」とも呼ばれるが、これは本来は「男郎花」の呼び名であった。

【女郎花の俳句】

我ものに手折れば淋し女郎花  大島蓼太
女の香放ちてその名をみなへし  稲垣きくの

▶ 秋の季語になった花 見頃と名所

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