三秋の季語 草の実
木にならない植物を「草」とか「草本」などと呼ぶが、日本に見られるものだけで6000種近くになる。俳句の世界では「草」と言えば山野草、人里植物、耕地雑草を指すが、これらを合わせると5000種になる。よって、実を結ぶ季節は秋に限られたものではないが、秋に実る植物は多い。「俳諧歳時記栞草」(1851年)にも、「諸草のたぐひ、春夏に花を開く者あれど、秋多き故、無名の草花を秋とす。実もまた然り」とある。
▶ 関連季語 秋草(秋)
木にならない植物を「草」とか「草本」などと呼ぶが、日本に見られるものだけで6000種近くになる。俳句の世界では「草」と言えば山野草、人里植物、耕地雑草を指すが、これらを合わせると5000種になる。よって、実を結ぶ季節は秋に限られたものではないが、秋に実る植物は多い。「俳諧歳時記栞草」(1851年)にも、「諸草のたぐひ、春夏に花を開く者あれど、秋多き故、無名の草花を秋とす。実もまた然り」とある。
▶ 関連季語 秋草(秋)
スズキ目スズキ科スズキ属スズキは、沖縄を除く日本沿岸の河口部を中心に生息している。春から秋にかけて、より淡水域に近いところまで入り込んきて、河川の奥深くの純淡水域まで達することもある。
産卵期は冬であり、夏場によく肥える高級魚である。旬は夏であるが、秋には産卵に備えて岸に寄ってくるので、「鱸釣」は秋の風物詩となり、「鱸」は秋の季語に分類されることになった。釣り人は鱸のことを、英名に因んで「シーバス」とも呼ぶ。
出世魚としても知られており、約10年の寿命を持ち、「コッパ」⇒「セイゴ」⇒「フッコ」⇒「スズキ」と名が変わり、スズキは30センチ以上のもの。その、すすいだように白い身から「すすぎ」が「すずき」になったという説など、語源には諸説ある。
万葉集には鱸釣の和歌で2首が載り、柿本人麻呂に
荒栲の藤江の浦に鱸釣る 海人とか見らむ旅行く我れを
がある。俳諧歳時記栞草には八月に「鱸釣(すずきつる)」があり、「大和本草」の引用で下記のようにある。
鱸魚、大なる者二三尺、三月以後七月まで肥ゆ。暑月、脂多くして味よし。八月よりやする。夏秋、さしみ鱠とし鮓となす。夏月、腸の味よし。クモワタといふ腸あり、脂多く味よし。小なるをセイゴといふ。松江(せうこう)なるべし。中華松江の鱸は、其大さ、日本のセイゴの如しと云。河鱸、味尤よし、暑月の佳品也。海と河の間にあるもの味よし。漁人、これを釣、或は戈にて突てとる。
打つ櫂に鱸はねたり淵の色 宝井其角
サケ目サケ科に属する魚に、キングサーモン・ベニザケ・ギンザケ・ニジマス・カラフトマスなどがあるが、一般に「鮭」と認識されているのはシロザケと呼ばれるものである。秋鮭(アキサケ)、秋味(アキアジ)などの呼称もある。また、シャケとも言う。白身魚に分類される。
かつては「鮏」の字があてられていたが、生臭いという意味があるために、明治時代に「鮭」が使われるようになった。語源は諸説あり、アイヌ語で「夏」を意味する「シャク」の転訛説や、身が酒を飲んだ時のように赤いために「酒気(さかけ)」から転じたという説などがある。
北太平洋から北極海にかけて生息し、9月から12月に産卵のために川を遡上する。遡上する川で有名なのは、北海道の石狩川であるが、太平洋側では千葉県、日本海側では福岡県まで遡上が確認されている。川を遡上する間は餌を食べず、オスはその間に、背が張り鼻曲がりとなる。
現在流通している生食用の鮭は、ノルウェーなどで養殖されたタイセイヨウサケであることが多い。サナダムシやアニサキスなどの寄生虫対策で、刺身として提供されるものも、原則として冷凍される。
俳諧歳時記栞草には、秋之部八月に「初鱖(はつさけ)」として出ており、「和漢三才図会」の引用で「鮏は鯹の本字、魚臭なり」とある。江戸時代には、秋に千葉あたりで獲れたものを生で江戸に運び、「初鮭」として珍重したという。
鮭のぼる川しろじろと明けにけり 皆川盤水
「鯖」は夏の季語であるが、旬は秋である。春に伊豆半島沖で産卵して北海道まで北上した真鯖は、秋になると南下し始めるが、八戸沖に到うあたりで最も身がしまり旨くなるとされる。また、高級ブランド魚として知られる大分県の「関鯖」は、回遊性は低いものの、秋から冬にかけて旬を迎える。これら、最も脂ののった時期の鯖は、「秋鯖」として季語になっている。あまりに旨いものだから、「秋鯖は嫁に食わすな」との慣用句もある。
鮪より旬の秋鯖食うぶべし 鈴木真砂女
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魚類ニシン目ニシン亜目に属する沿岸性の回遊魚で、赤身の青魚。日本では、ニシン科のマイワシ・ウルメイワシ、カタクチイワシ科のカタクチイワシの3種を指す。ただし、ウルメイワシ(潤目鰯)は、冬の季語となる。
年中水揚げされ食されるが、冬に産卵期を迎える鰯は秋が旬で、脂がのって、煮ても焼いても美味い。新鮮であれば、刺身は非常に美味。
弱って腐りやすいために「よわし」と呼ばれ、「いわし」に転訛したと考えられている。低級な魚「下魚」ととらえられ、「いやし」が転訛したとする説もある。
「鰯」の文字は国字であるが、奈良時代の長屋王邸宅跡出土木簡に既に見られる文字である。
塩鰯を焼く臭気と煙は鬼を払うと言われ、節分には、柊の小枝と焼いた鰯の頭を門口に挿す。これを「柊鰯(ひいらぎいわし)」と言い、「鰯の頭挿す」などで冬の季語となる。
ミノガ科のガの幼虫は、口から出した糸で葉などを綴り合せ、その中に棲む。雄は羽化して巣から出るが、雌は芋虫のような姿で、一生を蓑の中で過ごす。
大きくてよく目にするものにオオミノガがあるが、オオミノガは7月頃に孵化してすぐに蓑を作り始め、蓑を背負ったまま葉を食べて大きくなる。10月頃から越冬に入り、ひとところで動かなくなる。6月頃に雄は蓑を抜け出し、蓑の中から発する雌のフェロモンに誘引されて交尾する。産卵は蓑の中で行われ、雌が死ぬとともに幼虫が蓑から這い出して来る。
秋には「蓑虫鳴く」の季語もあるが、蓑虫は鳴かない。現在では、バッタ目のカネタタキの鳴き声を聞いて「蓑虫鳴く」の季語が生まれたと考えられている。
なお、「蓑虫鳴く」と言った時、その声は「ちちよ、ちちよ(父よ、父よ)」と聞きなす。「枕草子」には、
蓑虫いとあわれなり。鬼の生みたれば、親に似てこれもおそろしき心あらむとて、親のあやしききぬ引き着せて、
「いま秋風吹かむをりぞ来むとする。待てよ」
といひおきて、逃げて往にけるも知らず、風の音を聞き知りて、八月ばかりになりぬれば、
「ちちよ、ちちよ」
とはかなげに鳴く、いみじうあはれなり。
とある。これを以て、「鬼の子」で蓑虫を指す。
まだ熟しきらない蜜柑の皮は濃緑色をしている。俳句で「青蜜柑」といった場合、主に青いうちに食される温州みかんを指すが、本来は糖度を上げるために摘果されるものを言った。酸っぱさが特徴の青蜜柑の露地ものは、9月下旬くらいより店頭に並ぶ。
▶ 関連季語 蜜柑(冬)
行く秋のなほ頼もしや青蜜柑 松尾芭蕉
青蜜柑おのが青さに青ざめて 後藤比奈夫