晩冬の季語 臘梅
クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属に属する中国原産の落葉樹。バラ目バラ科のウメとは別種。古くはカラウメと呼び、中国(唐)から来たという意味である。日本には、江戸時代初期に渡来したと考えられている。中国での呼び名「臘梅(ラーメイ)」が日本名のもとになったと考えられるが、これは、1月頃に咲く花が蝋細工ににているところから来ているとも、臘月(旧暦12月)に花を咲かせるところから来ているとも言われている。中国では、ウメ・ツバキ・スイセンとともに「雪中の四花」とされる。匂いが良い。
クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属に属する中国原産の落葉樹。バラ目バラ科のウメとは別種。古くはカラウメと呼び、中国(唐)から来たという意味である。日本には、江戸時代初期に渡来したと考えられている。中国での呼び名「臘梅(ラーメイ)」が日本名のもとになったと考えられるが、これは、1月頃に咲く花が蝋細工ににているところから来ているとも、臘月(旧暦12月)に花を咲かせるところから来ているとも言われている。中国では、ウメ・ツバキ・スイセンとともに「雪中の四花」とされる。匂いが良い。
日本で知られる春蝉は、ハルゼミとエゾハルゼミであるが、俳句に詠まれてきたのは主にハルゼミの方で、こちらは松林に生息するため、松蝉の異名もある。そのハルゼミは、4月末から6月にかけて「ジーッ・ジーッ」と、波が押し寄せるように集団で鳴く。
春蝉の声引き潮の音もなく 臼田亞浪
【ハルゼミの鳴き声】本州・四国・九州に分布する。4月末から6月にかけて、松林の比較的高いところにとまってオスが合唱する。(YouTube 動画)
【エゾハルゼミの鳴き声】北海道から九州まで生息するが、西に行くほど高山に分布する。5月から7月にかけて、ブナ林などで鳴いている。(YouTube 動画)
白秋(はくしゅう)・白帝(はくてい)・金秋(きんしゅう)・草枯(くさかれ)
秋が五行説の金行にあたり、白色を配することから、「白秋」「金秋」ともいう。その秋を司るのは、白帝である。太陽暦では9月から11月まで、陰暦では7月から9月までを秋という。二十四節気では、立秋から立冬の前日まで。晴れた空が印象的で、動物が冬支度をする秋は、「天高く馬肥ゆる秋」ともいわれる。その他にも、数多くの秋に関連する慣用句があり、「女心と秋の空」「一日千秋」「秋の日は釣瓶落とし」「一葉落ちて天下の秋を知る」「実りの秋」などがある。童謡では、サトウハチロー作詞の「ちいさい秋みつけた」が有名。
小倉百人一首で、「秋の田の」ではじまる天智天皇の和歌は第1番であるのをはじめ、第5番には猿丸大夫の
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき
が載る。
空の清々しい様を「あきらか」と言ったという、秋の語源説がある。また、語源は「飽きる」にあるという説もあり、夏に向かって満ちて行ったものに嫌気がさすことを「あき」と言ったというものである。
スイレン科スイレン属の多年生水草。6月から8月にかけて花をつける。蓮と異なり、茎は水面から立ち上がらない。日本に古来自生するのはヒツジグサで、それ以外は明治時代以降の外来種か、それを交配させたもの。印象派のクロード・モネが好み、庭につくった睡蓮の池を描いた一連の絵画「睡蓮」はあまりにも有名。高知県北川村に再現された「北川村モネの庭マルモッタン公園」は、モネ財団公認の睡蓮の池がつくられたことで知られている。
ヒツジグサの語源は、未の刻に花を咲かせるところにある。夜には花を閉じてしまうことから、漢名では、睡る蓮として睡蓮の字が当てられる。