季語|水芭蕉(みずばしょう)

仲夏の季語 水芭蕉

水芭蕉の俳句と季語サトイモ科ミズバショウ属の多年草。北海道や本州の冷涼な山間部の湿地に自生する。特に、「夏の思い出」に歌われる尾瀬が有名。
花に見える純白の仏炎苞は、葉の変形したもの。尾瀬では、5月中旬から6月にかけて、仏炎苞の中央に花序をつける。雪解水の中に花を咲かせるが、本州では主に高地に見られることから夏の季語になっている。
水芭蕉の名は、水の中に育つその佇まいが芭蕉に似ているところから来ている。別名に牛の舌(べこのした)。花言葉は「美しい思い出」。

【水芭蕉の俳句】

影つねに水に流され水芭蕉  木内怜子

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季語|竹の秋(たけのあき)

晩春の季語 竹の秋

竹秋(ちくしゅう)

竹の秋と季語と俳句養分が筍にまわる晩春、竹の葉は活力を失くして黄変する。これを、春にもかかわらず「竹の秋」という。
夏に入るころ落葉することから、夏の季語として「竹落葉」がある。ただし、竹は常緑であるので、全てが落葉するものではない。秋には若葉が映えることから、これを「竹の春」という。
「竹秋」ともいうが、これは陰暦3月の異称としても用いられる。

【竹の秋の俳句】

いざ竹の秋風聞かむ相国寺  大伴大江丸

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季語|桜鯛(さくらだい)

晩春の季語 桜鯛

桜鯛の季語俳句ハタ科の海水魚にサクラダイがあるが、季語となるのは、真鯛。
桜が花盛りの頃、瀬戸内海などの内海沿岸では、産卵のために真鯛が集まってくる。繁殖期の雌の真鯛の体色は桜色に染まり、脂がのって旨いとされる。丁度、年度初めにも時期が重なるため、「めでたい」に掛けて縁起物として扱われる。
ブランド物として知られているものには、明石の鯛、鳴門鯛などがある。産卵が終わった鯛は、体色も落ち、「麦わら鯛」という。
俳諧歳時記栞草には、春之部三月に分類され、本朝食鑑の引用で「歌書に云、春三月、さくらの花ひらきて、漁人多くこれをとる。故に桜鯛と云」とあり、併せて「夫木和歌抄」藤原為家の

ゆく春のさかひの浦のさくらだひ あかぬかたみにけふや引らん

を載せる。

【桜鯛の俳句】

桜鯛かなしき目玉くはれけり  川端茅舎

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季語|弥生(やよい)

晩春の季語 弥生

弥生の季語と俳句陰暦三月のことであるが、新暦3月の別名としても用いる。俳諧歳時記栞草に、奥儀抄の引用で「此月をやよひと云ことは、春至りて萌出たる草の、この月いよいよ生れば、いやおひ月と云を、やよひとは云也」とある。

【弥生の俳句】

終日の雨めづらしき弥生かな  伊藤信徳

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季語|日永(ひなが)

三春の季語 日永

永き日(ながきひ)永日(えいじつ)

季語と俳句で日永春の日中は、日脚がのびて長く感じる。因みに、「短夜」は夏、「夜長」は秋、「日短」は冬の季語。
東京では、12月に16時半頃に日の入りしていたものが、3月下旬には18時をまわる。

万葉集には作者不詳の和歌で、

霞立つ春の永日を奥処なく 知らぬ山路を恋ひつつか来む

がある。

▶ 関連季語 遅日(春)

【日永の俳句】

飛べそうな気がする永き日の岬  五島高資

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季語|糸瓜(へちま)

三秋の季語 糸瓜

糸瓜棚(へちまだな)

糸瓜の季語と俳句インド原産のウリ科、蔓性の一年草。奈良時代以前に渡来したとの説もあるが、江戸時代初期に中国から渡来したとするのが通説。
7月から9月に、雌花と雄花に分かれて開花し、8月から10月頃に実をつける。緑陰を得るために植えられることが多い。実は、南九州などでは食用にもするが、繊維質のために、成熟したものをたわしにしたりなどする。また、蔓から出る水は「へちま水」と言って、化粧水にしたり痰切などの薬に使用したりもする。
子規の一連の糸瓜の句は、肺結核に苦しみ、咳止めに糸瓜水を使用したことから生まれている。この糸瓜の句に因み、子規忌は糸瓜忌ともいう。

繊維が多く「いとうり」と呼んでいたのが「とうり」に転訛した。さらに、「とうり」の「と」が、いろは歌の「へ」と「ち」の間にあることから「へち間」となった。
俳諧歳時記栞草には秋之部に「布瓜(へちま)」として載る。糸瓜の花は夏之部六月に掲載されている。

【糸瓜の俳句】

をととひのへちまの水も取らざりき  正岡子規

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季語|春の海(はるのうみ)

三春の季語 春の海

春濤(しゅんとう)春の波(はるのなみ)春潮(しゅんちょう)春の潮(はるのしお)

春の海の俳句と季語大きいことを表す「う」と水の「み」が結びつき、「うみ」となった。また海は、母なる海として「産み」に結び付けられることもある。
穏やかなイメージのある「春の海」であるが、その表情はゆたか。春一番に始まる嵐で荒れる日がある一方、晩春に近づくにつれ、穏やかな表情を見せることが多くなる。
宮城道雄の箏曲「春の海」は、瀬戸内海をイメージしていると言われている。

【春の海の俳句】

春の海ひねもすのたりのたりかな  与謝蕪村
島々に灯をともしけり春の海  正岡子規

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