三夏の季語 いさき
スズキ目イサキ科スズキ目イサキ。漢字では、「伊佐木」「伊佐幾」「鶏魚」などと書く。東北以南の外洋に面した岩礁に生息する、体長約40センチの白身魚である。
産卵期は6月から9月で、産卵前のものは脂が乗っており旨い。特に、6月から7月に獲れるものは「麦わらいさき」「梅雨いさき」と呼ばれ、絶品である。
「磯」に棲む「魚(き)」で「イソキ」と呼ばれていたものが転訛したとも、幼魚の頃にある「斑(いさ)」が語源であるとも言われている。
また、トサカのような背びれを持つところから漢字では「鶏魚」と書くようになったとも言われている。
【いさきの俳句】
汐よしとうなづきて出づいさき船 松崎鉄之介

マアジに代表される「鯵」は6月から8月が旬とされ、夏の季語である。漁獲量は落ちるが、秋に獲れるものも脂が乗って旨いとされ、それを「秋鯵」という。因みに「秋味」と書くと、
スズキ目アジ科アジ亜科に属す青魚で、主にマアジを指す。「ぜんご」「ぜいご」と呼ばれる体側の稜鱗が特徴であり、白身魚と赤身魚の中間の身質を持つ。
ダツ目トビウオ科の魚で、世界に50種ほどが知られている。日本でも30種ほどが獲れ、ツクシトビウオやハマトビウオ、ホントビウオがよく揚がる。日本海側では、顎が落ちるほど美味いために「アゴ」と呼ばれるようになった(学名からきたなどの異説もある)。
ウナギ目アナゴ科に属する、鱗のない魚。同じ科にチンアナゴなどもあるが、「穴子」と言った場合にはマアナゴを指す。夏場は日本各地の浅い海の底に生息し、雄は50センチ、雌は100センチになる。冬場は、水深の深い海に移動する。産卵は、6月から9月に沖ノ鳥島南方沖に移動して行う。
二枚貝綱マルスダレガイ目ザルガイ科に属し、日本では東北以南の内湾の泥地に生息している。雌雄同体で大きさは10センチほど。産卵期は春と秋、寿命は1年から2年である。
帆立貝は、膨らみが大きい貝殻と小さい貝殻が合わさる二枚貝であり、イタヤガイ科に属する。日本では、北海道・東北の浅い海から捕れる。
十脚目に属する海老とは違い、蝦蛄は口脚目に属する節足動物である。日本各地の内海の水深10mから30mの泥底に浅い穴を掘って生活し、捕脚を用いてカニなどを叩き割って捕食する。時化のあとによく動き回る習性を利用して、刺し網漁などが行われる。
伊勢海老は、十脚目イセエビ科に分類される海老で、房総半島以南の浅い岩礁に生息する。大きいものは40センチにも達する。海外ではロブスターの一種とみなされることがあるが、ロブスターはザリガニの一種である。