三秋の季語 泡立草
背高泡立草(せいたかあわだちそう)・代萩(だいはぎ)
キク科アキノキリンソウ属の多年草。日本にむかしから自生していた秋の麒麟草は、セイタカアワダチソウと同属。セイタカアワダチソウは北アメリカ原産で、日本には切り花用の観賞植物として明治時代末期に導入された。代萩とも呼ばれ、萩の代用として切り花や簾に用いる。日本の侵略的外来種ワースト100にもなり、その拡散が問題になっている。アメリカ軍の輸入物資についていた種子から広がったと見られているが、蜜源植物であることから、養蜂業者が全国に広めたとも言われている。
ハーブティーにしたり、若芽をてんぷらにするなどして利用することもある。
ブタクサとよく似ているが、ブタクサはキク科ブタクサ属。かつては花粉症の元凶と見られたこともあるが、セイタカアワダチソウの花粉は飛散しにくい。花粉症の原因となりやすいのは、ブタクサの方。

12月25日、イエス・キリストの降誕を祝う祭り。西方教会では西暦345年には始まっていた。キリストの誕生日ではなく、冬至と結び付けられた祭りと考えられている。クリスマスは家族とともに過ごし、モミの木のクリスマスツリーの下にプレゼントを置くのが恒例行事となっている。
常緑樹、落葉樹問わず冬の樹木。冬でも落葉しないときわ木のこともまた「冬木」という。万葉集には、巨勢宿奈麻呂の
ヒガンバナ科。地中海沿岸が原産で、中国(唐)を経由して渡来したと考えられている。福井の越前海岸をはじめ、水仙の名所が海辺に多いのは、海流に乗って漂着したものが自生したものと考えられる。「水仙」としての初出は、「下学集」(1444年)か。
フナの突然変異を利用して生まれた観賞魚。原産地は中国で、南北朝時代には既に飼育されていたとされる。日本には室町時代に伝来。延享5年(1748年)に安達喜之の「金魚養玩草」が出版されると人気を博し、金魚売りや
冬場に海で育った稚鮎は、3月頃から川を遡上する。「若鮎」はまた、清々しい若さの比喩ともなる。
秋は鮎の産卵期。体は鉄錆のような色となり、川を下って産卵地である河口へと向かい、一生を終える。なお、雌の中には越冬する個体もあるという。
キュウリウオ目に分類されるアユは、成魚は川で生活し、稚魚は海で生活する。秋に川を下って河口域に産卵し、孵化して5㎝程度に育ったアユは、春に川を遡上する。石についた藻類を食べることにより独特の香りを放ち、香魚とも呼ばれる。また、一年で一生を終えることから年魚とも呼ばれる。水産資源保護の観点から、11月から5月は禁漁になる。
陰暦10月12日。俳聖・
冬の初めの通り雨。昼夜を問わない。「しばし暗き(しばし暮れる)」を語源にするとの説がある。涙ぐむこともまた「しぐれる」という。万葉集にも「時雨」を詠み込んだ歌は9首ある。橘奈良麻呂の