三春の季語 はこべ
はこべら・繁縷(はこべら)・ひよこぐさ
ナデシコ科ハコベ属の植物で、日本には20種弱が知られているが、「はこべ」と言うと、主に「コハコベ」と「ミドリハコベ」を指す。茎が暗紫色を帯びて全体に小さいのがコハコベで、全体が緑で大きいのがミドリハコベである。「はこべら」として春の七草のひとつにもなっている。因みに「ひよこぐさ」はミドリハコベである。
花は10弁に見えるが、切れ込みが深いために正式には5弁である。道端や畑などに自生し、若い茎葉をお浸しにしたり、小鳥の餌にする。また、乾燥したものは繁縷(はんろう)という生薬にもなり、歯磨き粉などに利用した。
「はこべ」の文献上の初出は「本草和名」(918年)に「波久倍良(はくべら)」と載るもので、語源は「蔓延芽叢(はびこりめむら)」であるという説などがある。
石田波郷は「第二の故郷」と呼んだ東京都江東区に「はこべらや焦土のいろの雀ども」の俳句を詠んだ。その縁で、江東区文化コミュニティー財団が「はこべら俳句大会」を主催してきた。

正月にはじめて泣くこと。「初泣」「泣初」ともに、子供に対して使われることが普通である。大人に対して使うにしても、「泣初」は、普段よく泣くものに対して使うか、あるいは感動が多い年ということが明らかな場合に用いるべきである。新春の季語となることから、通常は悲しい涙の意で用いられることはない。
直翅目イナゴ科イナゴ属の昆虫の総称で、日本にはハネナガイナゴ・コバネイナゴなどが生息する。
直翅目バッタ目コオロギ科の昆虫。本州以南に生息し、雄は8月から10月頃に昼夜問わず鳴く。特に明け方によく鳴くので、「朝鈴」の別名がある。
スズメ目ヒバリ科ヒバリ属ヒバリは、留鳥として全国の草原などに生息する雑食性の小鳥である。繁殖期の春になると、雄は囀りながら空高く舞い上がる。これは縄張りを主張するものであり、「揚雲雀」と呼ぶ。舞い上がった雲雀は、上空でしばらく囀った後、囀りをやめて真っすぐ降下する。これを「落雲雀」という。
「呼子鳥」「稲負鳥」「百千鳥」は、「古今集の三鳥」と呼び、古今伝授のもと秘伝とされた。「百千鳥」は
ゼンマイ科ゼンマイ属ゼンマイは、シダ植物の一種。全国の、平地から山地までの水気の多い草原などに生える。
羽毛の抜けた鳥のことで、多くは換羽期のニワトリをいう。ニワトリは、1年に1回、夏の終わりころから換羽し、冬に備える。
カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属カイツブリは、日本では4月から7月頃が繁殖期となり、水辺に水生植物の葉や茎などで巣を作る。水生植物などに絡めて漂わないようにしてあるが、水上に浮いているように見えることから、「鳰浮巣」と呼ぶ。そこに、5個前後の卵を産み、約3週間、雌雄交代で抱卵する。雛は、孵化後約1週間で、巣から出て泳ぐようになる。
カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属カイツブリは、小型の水鳥。本州中部以南では留鳥、本州北部や北海道では夏鳥である。池や沼などによく見られ、潜水して魚や昆虫などを捕食する。