俳句

季語|霜柱(しもばしら)

三冬の季語 霜柱

霜柱の俳句と季語地中の水分が毛管現象によって地表で柱状に凍結したものを「霜柱」と呼び、数センチの高さの氷柱になることもある。地中の水が凍ってできたものであり、水蒸気が昇華したとは異なる。
かたい土では発生せず、関東ローム層は霜柱をよく生じることで有名である。耕地によく生じるが、土が持ち上げられて植物が浮き上がる「霜崩れ」の被害につながる。
「新撰和歌六帖」(1243年)に藤原光俊の和歌が載る。

谷ふかみ岩屋にたてる霜柱 たれ冬籠るすみかなるらん

シソ科の植物に「シモバシラ」があるが、秋に花をつける植物で、枯れた茎に霜柱ができることからこの名がついた。

【霜柱の俳句】

霜柱はがねのこゑをはなちけり  石原八束

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季語|炉(ろ)

三冬の季語 

囲炉裏(いろり)炉端(ろばた)

囲炉裏の俳句と季語加熱したり溶融したりする目的でつくられた装置を「炉」と呼び、工業用のものなど大掛かりなものもあるが、俳句では茶道で用いる炉が主に詠まれてきた。また、ひと昔前までは、冬の生活には欠かせなかった囲炉裏も冬の季語として定着している。これは「暖炉」とも呼べるものであるが、暖をとる以外にも煮炊きにも用いるために、区別する傾向がある。

「囲炉裏」は、上方の横木から自在鉤を吊るし、そこにやかん等を掛ける。燃料には炭や薪を用い、火箸で火力調整を行う。
似たようなものに「火鉢」があるが、囲炉裏などは屋内に恒久的に設けられるのに対し、火鉢は移動することができる。

俳諧歳時記栞草(1803年)には「爐」があり、「炭櫃(すみびつ)の略。茶湯にこれを用ふ。只爐と称」とある。

【囲炉裏の俳句】

五つ六つ茶の子にならぶ囲炉裏哉  松尾芭蕉

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季語|鱈場蟹(たらばがに)

三冬の季語 鱈場蟹

鱈場蟹の俳句と季語十脚目ヤドカリ下目タラバガニ科タラバガニ属タラバガニ。タラバガニ属に属する近縁種に、秋の季語となるハナサキガニがある。「カニ」の名を持つが、「ヤドカリ」の一種である。
「鱈場蟹」の名の通り、漁場はと重なり、日本では主に北海道で獲られる。小林多喜二の「蟹工船」で知られる蟹である。
鱈場蟹の漁期は春夏と冬であり、冷凍技術の発達により年中食される食材となったが、鍋のイメージが強く、冬の季語になっている。
日本では、雌の捕獲は禁止されている。刺身で食すこともあるが、茹でると甘みが増す。通常、鱈場蟹の蟹味噌は食べない。

【鱈場蟹の俳句】

鱈場蟹おのが甲羅で煮られをり  長谷川櫂

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季語|鮃(ひらめ)

三冬の季語 

比目魚(ひらめ)

鮃の俳句と季語カレイ目カレイ亜目ヒラメ科に属するヒラメ。ヒラメと呼ばれるものに、シタビラメやオヒョウ(大鮃)もあるが、科が違う。一般に「左ヒラメに右カレイ」と言って、目のある向きで鰈と区別する。19世紀以前には、鮃と鰈は大きさで区別し、関東では小さいものをソゲ、大きいものをヒラメと呼んでいた。
稚魚の目は、普通の魚と同じように両側に付いているが、大きくなるに従って右目が移動する。また、体を保護色に変える能力を持っている。

日本に広く分布し、沿岸の砂泥地で夜間に活動する肉食魚である。春から夏にかけてが産卵期であり、冬場に脂が乗って旬を迎える。白身の高級食材であり、最近では養殖も盛んである。特に縁側は珍重される。
近年、パンダビラメというものが存在する。これは、本来白いはずの裏側に斑が入っているもので、養殖ものや、資源保護のために規格外の小さな個体を放流したものである。食味は天然ものに準じる。

平目の目は常に上を向いていることから、出世だけを気にして上司に媚びへつらう人間を、「平目人間」と呼んで侮蔑する。「比目魚」とも書くが、これは本来、一つ目の夫婦魚で、二尾並んではじめて泳ぐことができるという、中国の伝説上の魚である。

【鮃の俳句】

人間になりそこねたる比目魚かな  佐藤鬼房

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季語|鮪(まぐろ・しび)

三冬の季語 

鮪の俳句と季語(日東魚譜)スズキ目サバ科マグロ属に分類され、クロマグロ・タイセイヨウクロマグロ・ミナミマグロ・メバチマグロ・ビンナガマグロ・キハダマグロ・コシナガ・タイセイヨウマグロの8種がある。本マグロと呼ばれているのはクロマグロのことであり、外洋を時速80キロの高速で回遊しており、暖流に乗って日本沿岸に達する。大きいものでは、全長3メートル、体重は400キロにもなる。
冷凍技術の発達により、現代では年中食することのできる鮪であるが、俳句の世界では冬の季語に分類されている。これは、水温が低いほど脂がのって身が引き締まるためで、日本周辺を回遊する鮪では、津軽海峡(大間あたり)に差し掛かった時に丁度旬を迎える(12月~1月)。初競りで高値がつくことで、毎年話題となっている。

「まぐろ」の語源は、目が黒いことから「眼黒(まぐろ)」にあるとする説が有力である。古語では「しび(宍魚)」と呼ぶが、「しび」を「死日」と見て不吉ともされた。
日本では古くから食されており、縄文時代の貝塚からも骨が出土している。大きさに対して腐敗するのが早い鮪は、塩蔵にすると食味が落ちるため、江戸時代に醤油が普及して「ヅケ」が生まれるまでは、庶民の空腹を満たす下魚としての地位に甘んじていた。
冷蔵技術の発達した現代では、特に刺身としての人気は高く、部位によって「赤身」「中トロ」「大トロ」などと呼ばれる。特に「大トロ」は高級食材として、高値となっている。けれども「大トロ」も、食が西洋化されるまでは評価が低く、冷蔵技術の発達していなかった時代には、猫も避けて通るという意味で「猫またぎ」とも呼ばれた。
日本食が世界的な人気となる中、鮪の乱獲も進み、国際自然保護連合のレッドリストにマグロ5種が記載されている。そのような中、完全養殖の研究がすすめられ、近畿大学水産研究所が世界で初めて成功させた。その鮪は「近大マグロ」と呼ばれている。

「古事記」の顕宗天皇即位前の「歌垣」に、袁祁命(をけのみこと:顕宗天皇)と志毘臣(しびのおみ)との歌の掛け合いがある。その最後に「大魚よし 鮪衝く海女よ 其があれば うら恋しけむ 鮪衝く鮪」と歌って、翌朝に志毘臣の家を取り囲んで殺してしまう。「大魚(おふを)よし」は「鮪(しび)」の枕詞であるが、ここにいう「大魚」は、袁祁命が娶ろうとしていた女性の名である。この時袁祁命は、歌垣に立ってその女性の手を取った志毘臣に立腹している。
万葉集には2首に歌われ、大伴家持に

鮪突くと海人の灯せる漁り火の 秀にか出ださむ我が下思ひを

がある。鮪を釣るために灯す漁火のように、秘めた思いを表に出してしまおうかというような意味である。

【鮪の俳句】

此の岸の淋しさ鮪ぶち切らる  加倉井秋を



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季語|鴛鴦(おしどり・おし・えんおう)

三冬の季語 鴛鴦

鴛(おし・おしどり)

鴛鴦の俳句と季語(国会図書館)鳥綱カモ目カモ科オシドリ属の水鳥。東アジアに分布し、夏に北海道や東日本で繁殖する。冬になると西日本へも南下し越冬するため、冬の季語となる。
足には水かきがあり、通常は水面で雑食生活をしているが、繁殖は大木の樹洞で行うなどするため、木の枝に止まることもできる。
「鴛」は鴛鴦の雄、「鴦」は鴛鴦の雌を指す。雌は地味であるが、雄は美しい羽根に特徴があり、尾の両脇にある銀杏の形をした羽を、「思羽(おもいば)」「剣羽(つるぎば)」「銀杏羽(いちょうば)」などと呼び、これも冬の季語になる。また、鴛鴦の姿が沓に似ている様を「鴛鴦の沓(おしのくつ)」といい、冬の季語となる。

中国最古の詩篇「詩経」には、既に夫婦の愛情の象徴として鴛鴦が描かれている。万葉集にも4首が歌われており、柿本人麻呂の

妹に恋ひ寝ねぬ朝明に をし鳥のこゆかく渡る妹が使か

も、男女の仲が歌われている。
因みに、「剣羽」の名の由来は「曽我物語」にある。王に殺された夫婦が鴛鴦に生まれ変わり、王の首を剣羽で掻き落としたというものである。「大和本草」(貝原篤信1709年)にも「雌雄たがいに愛して相離れず、他鳥に異なる。二つのうち其の一つを失えば、朝夕思い慕い、憔悴して死す」とあり、「おしどり夫婦」の言葉もあるように、ひじょうに仲が良いことで知られてきた。
けれども、最近の研究で、冬ごとに相手を変えるという報告がなされている。

【鴛鴦の俳句】

鴛や池におとなき樫の雨  与謝蕪村

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季語|焚火(たきび)

三冬の季語 焚火

夕焚火(ゆうたきび)

焚火の俳句と季語(平清盛炎焼病之図)戸外で暖をとるために、落葉などを集めて火を焚くことをいうが、その火を指すこともある。歴史は古く、40万年以上前から焚火は行われていたと考えられており、日本では長崎県佐世保市の洞窟内で、旧石器時代の焚火跡がみつかっている。
かつては、工事現場などの屋外で働く作業員にとって必須のものであり、焚火の中に芋や栗などを入れて焼き、食すことも普通に行われていた。近年は、地球温暖化対策や大気汚染対策などの絡みで焚き火に関する法律が整備され、安易に焚火をすることはできなくなった。
落葉を使った焚火は「落葉焚」ともいう。三冬の季語ではあるが、落葉が多く発生する晩秋に近い季語でもある。

焚火は宗教とのつながりも深く、世界のいたるところで火祭りが行われている。日本では芸能にも結び付き、薪能が生まれたが、「薪能」は春の季語となる。
古事記には、倭建(ヤマトタケル)東征の項に連歌の起源となる物語があるが、倭建の「新治 筑波を過ぎて 幾夜か宿つる」に「かがなべて 夜には九夜 日には十日を」と付けたのが御火焼の老人(みひたきのおきな)で、焚火との関係を伺わせる。
1941年に発表された童謡に「たきび」があり、「かきねの かきねの まがりかど たきびだ たきびだ おちばたき」と歌われる。

焚火は古くから行われてきたにも関わらず、冬の風物詩として認識されたのは近年である。かつては、季節を問わず生活の中に組み込まれ、詩情が湧き起こるものではなかったのかもしれない。

【焚火の俳句】

隆々と一流木の焚火かな  高浜虚子
隆々と一流木の焚火かな  秋元不死男

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季語|スキー(すきー)

三冬の季語 スキー

スキーヤー(すきーやー)スキー帽(すきーぼう)

スキーの俳句と季語雪上を移動するために、靴に板をつけていたものが、現代ではスポーツになった。競技は、クロスカントリーやジャンプなどがあるノルディックスキーと、ノルディックスキーから分かれて滑降に特化したアルペンスキーがある。
スキーには、スキー板・スキーブーツ・スキーストック・スキーウェア・スキー帽・スキーグローブ・ゴーグルなどが必要である。

スキー自体は、世界各地の雪深い地方に、紀元前のかなり古い時代から存在したと考えられている。現代のスキーにつながる進化を遂げたのは、19世紀中頃のノルウェーのテレマルク地方であり、近代ノルディックスキーとして整備されていった。そのため、ノルウェー語で「薄い板」を指す「スキー」の名で呼ばれる。そして、1924年の第1回冬季オリンピックで、クロスカントリースキー・ノルディック複合・スキージャンプが採用された。
日本には、間宮林蔵の「北蝦夷図説」の中にスキーを履いた樺太アイヌの図があるが、「スキー」が伝来したのは1890年代である。本格的にスキーが普及しだすのは、1911年1月12日に、オーストリア陸軍少佐が軍人に技術を伝授したことに始まる。その1月12日は、全日本スキー連盟が「スキーの日」に制定している。

【スキーの俳句】

スキー穿きこの子可愛や家はどこ  富安風生

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季語|ラグビー(らぐびー)

三冬の季語 ラグビー

ラガー(らがー)

ラグビーの俳句と季語ジェントルマンのスポーツと賞される「ラグビー(Rugby)」は、英国発祥のスポーツで、「ラガー(Rugger)」もその競技を指す言葉である。ただし「ラガー」は、日本では「ラガーマン」とともに競技者を指す言葉でもある(因みにビールのラガーの綴りは Lager であり、下面発酵で醸造されるビールのスタイル)。
「ラグビー」を漢字にすると、「闘球(とうきゅう)」になる。

1823年に、名門私立学校であるラグビー校におけるフットボールの試合中、ボールを抱えて走り出したことがラグビーの起源だとされている。その後英国では、13人制のラグビーリーグと、15人制のラグビーユニオンに分かれ、日本では1874年にイギリスの船員によって横浜で開催されたのが最初である。その後、1899年に慶応大学に赴任したクラーク教授を中心に、日本ではラグビーユニオンが普及していくことになる。

ラグビーユニオンは世界的に人気を集め、現在ではワールドカップやオリンピック(7人制)もある。また、日本ではセミプロの「ジャパンラグビートップリーグ」があり、海外には「スーパーラグビー」などのプロリーグもある。
日本で開催され、大観衆を集めたラグビーワールドカップ2019は2019年の9月20日から11月2日に行われたように、冬に限定されるスポーツというわけではない。けれども「ラグビー」が冬の季語となるのは、早明戦などの学生ラグビーが開催されてきたところに因る。「最新俳句歳事記」(1930年平凡社)には既に立項されており、1933年に山口誓子の連作があり、「ラグビー」が冬の季語として定着したとされる。近年でも、高校ラグビーや大学ラグビー・日本選手権が、年末から年始のメディアを賑わせてきた。

【ラグビーの俳句】

ラグビーのジャケツちぎれて闘へる  山口誓子
ラガー等のそのかちうたのみじかけれ  横山白虹

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季語|鰤(ぶり)

三冬の季語 

寒鰤(かんぶり)

鰤の俳句と季語スズキ目アジ科に分類される回遊性の大型肉食魚。関東では、モジャコ⇒ワカシ⇒イナダ⇒ワラサ⇒ブリ、関西では、モジャコ⇒ワカナ⇒ツバス⇒ハマチ⇒メジロ⇒ブリと名前を変える出世魚で、80cm、あるいは6㎏以上のものをブリという。最大では、全長150cm40kgのものが知られている。因みに、ツバス・ハマチは夏の季語である。
鰤の旬は、近海に回遊する産卵期前の冬。12月初旬に初鰤が出回り始め、2月頃まで鰤漁が続く。この頃に鳴る雷は鰤起しと呼び、豊漁を呼ぶと言われている。
島根県・鳥取県での漁獲量が多いが、現在では漁獲量の3倍に上る量の養殖が行われている。

「鰤」は、師走に脂が乗って旨くなる魚であることを示す和製漢字である。「ブリ」の発音は、脂が多い魚であるため、「アブラ」が転訛したものだと言われている。

【鰤の俳句】

いのちかけて待ちゐし鰤や鰤来る  上村占魚

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