季語|鯉幟(こいのぼり)

初夏の季語 鯉幟

幟(のぼり)吹流(ふきながし)矢車(やぐるま)五月鯉(さつきごい)

季語「皐幟(さつきのぼり)」「鯉の吹き流し」ともいう。鯉幟を上げることは、江戸時代中期に始まった日本独自の風習。
5月5日の「菖蒲の節句」に、武家は武運長久を祈り、玄関に旗指物を掲げた。対抗して商人が掲げた吹流しに、「竜門」の故事に因む鯉を描いたものが、現在の鯉幟につながっている。

本来は旧暦の行事であったため、鯉幟が泳ぐのは梅雨空であることが多かった。一番上に飾る五色の吹流しは、万物は木・火・土・金・水で形成されているとされる中国の五行説に由来し、魔よけの役割を果たす。
現在では、全国各地で鯉幟の川渡しが行われているが、その発祥地は、四万十川のある高知県高岡郡四万十町。

【鯉幟の俳句】

風吹けば来るや隣のこいのぼり  高浜虚子
矢車の金の暗さよ昼の酒  石川桂郎



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季語|苺(いちご)

初夏の季語 

苺の俳句と季語狭義には、バラ科オランダイチゴ属オランダイチゴのことで、古来自生しているキイチゴ属やヘビイチゴ属に分類される「ノイチゴ」とは区別する。この近代栽培イチゴは、18世紀にオランダの農園で、北米産のバージニアイチゴとチリ産のチリイチゴの交雑によって作られた。
俳諧歳時記栞草には「覆盆子(いちご)」が夏之部に見えるが、これはノイチゴのことである。

日本には、江戸時代にオランダより持ち込まれた。戦後盛んに栽培されるようになり、栽培技術も発達したため、年中店頭に並ぶようになった。しかし、夏場の収量は少なく、ほとんどが輸入もの。
苺といえば夏の季語であるが、クリスマスでの活躍や、春のイメージが強いのではないだろうか。実際に、11月から4月には温室栽培され、3月頃に出荷量がピークを迎える。かろうじて夏と言える5月には、露地物の苺が出回るが、出荷量はピーク時の半分に過ぎない。ただし、太陽をいっぱいに浴びて育ったこの初夏の苺にこそ、本来の味わいがある。

現代社会の高級志向により、品種改良合戦とも言える状況になっており、その結果「とよのか」「とちおとめ」など、大粒でより甘いものが生産されるようになった。

【苺の俳句】

ほろほろと手をこぼれたるいちごかな  正岡子規



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季語|菖蒲(あやめ・しょうぶ)

仲夏の季語 菖蒲

花菖蒲(はなしょうぶ・はなあやめ)菖(しょうぶ)あやめ草(あやめぐさ)燕子花(かきつばた)杜若(かきつばた)

菖蒲の季語と俳句(十二ヶ月花合)日本人が最も混同している植物が、アヤメとショウブ。どちらも漢字で「菖蒲」と書き、夏の季語となる。
しかし、両者は全く別の植物で、アヤメはユリ目アヤメ科、ショウブはオモダカ目サトイモ科となる。葉の形状が似ているための混同だが、花は全くの別物。アヤメが紫や白などの大きな花弁をつけるのに対し、ショウブの花は蒲の穂のようで地味。

アヤメの名は、花弁基部の文目模様からきた名称とも言われており、本来は「文目」と表記すべきか。
中国から「端午の節句」を取り入れた時に、自生していたアヤメと、行事で使用されるショウブとの混同が起こったと見られ、以降、ショウブのことを「あやめ草」と呼ぶようにもなったという。

さらに話をややこしくしているのが、中世から園芸栽培が盛んになったハナショウブの存在。ショウブと名はつくが、アヤメ科に属し、アヤメと違わぬ美しい花をつける。
因みに、アヤメ科の植物であるアヤメ・ハナショウブ・カキツバタは見分けがつきにくいが、それぞれ花弁の基部に特徴が現われる。アヤメは文目模様、ハナショウブは黄色、カキツバタは白色の斑紋が入る。また、アヤメは乾いた土地を好むのに対し、ハナショウブ、カキツバタは湿地を好む。

菖蒲ショウブ
サトイモ科ショウブ属ショウブ。池や川などに生える多年生の草本で、5月から7月頃に棒状の肉穂花序をつける。菖蒲湯として用いられるのはこちら。また、「万葉集」に歌われた「あやめぐさ」も、この菖蒲のことだと考えられている。

花菖蒲ハナショウブ
アヤメ科アヤメ属ノハナショウブの園芸品種。6月頃に白・紫・黄花などの花を咲かせる。花弁の付け根が黄色いのが特徴。江戸時代に盛んに育種改良された古典園芸植物で、江戸系・伊勢系・肥後系・長井古種の4系統、約5000種がある。

杜若カキツバタ
アヤメ科アヤメ属カキツバタ。5月から6月頃に紫色の花を咲かせる(白い品種もある)。花弁の付け根に白い筋が入る。アヤメ属3種の中で最も湿地を好み、水中にも生える。「いずれ菖蒲か杜若」とよく言うが、育つ場所である程度は見分けがつく。

あやめアヤメ
アヤメ科アヤメ属アヤメ。5月頃に紫色の花を咲かせる(白い品種もある)。花弁の付け根に網目模様があるのが特徴。ハナショウブやカキツバタに比べて、乾燥した場所を好み、山野の草地に自生する。

● 俳諧歳時記栞草での菖蒲

俳諧歳時記栞草では、「花菖蒲」と書いて「はなしょうぶ」、「紫羅襴花」と書いて「はなあやめ」、「杜若」と書いて「かきつばた」と読ませる。菖蒲に関しては、菖蒲酒など「あやめ」と読ませるものが12項、「しょうぶ」と読ませるものが「花菖蒲」「菖蒲刀」2項である。

● 万葉集での「あやめぐさ」

万葉集には「あやめぐさ」を取り上げたものが10首あまり有り、田辺福麻呂の

霍公鳥いとふ時なしあやめぐさ かづらにせむ日こゆ鳴き渡れ

のように、ホトトギスとともに歌われたものが半数を占める。当時は、5月5日にショウブを束ねて頭に巻いていたと見え、ここに歌われているのは、美しい花を咲かせる菖蒲ではなく、サトイモ科のショウブのことだと考えられている。

● 和歌に歌われた杜若

万葉集には杜若を歌った和歌が7首あり、大伴家持が

かきつばた衣に摺り付け大夫の 着襲ひ猟する月は来にけり

と歌ったように、摺染に用いられたことが知られている。
古くから杜若の名所として知られた三河八橋は、伊勢物語に

らごろもつつなれにしましあればるばるきぬるびをしぞおもふ

と歌われた場所で、この和歌は折句の名歌として知られている。

● 菖蒲に関する雑学


ショウブは、本来「白菖」の字があてられる。古代中国では、邪気の満ちると言われた5月に、葉の形が刀に似て、邪気を払うと考えられた芳香がある菖蒲を用い、「女性の節句」と言われた「菖蒲の節句」を祝った。それが日本に伝わる中で「尚武」に通じ、「男の子の節句」に変わったという。
「かきつばた」は「書き付け花」の転訛で、染料にしていたところに語源がある。

【菖蒲の俳句】

あやめ草足に結ん草鞋の緒  松尾芭蕉

▶ 夏の季語になった花 見頃と名所

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季語|風薫る(かぜかおる)

初夏の季語 風薫る

薫風(くんぷう)南薫(なんくん)

風薫る俳句と季語初夏の風は、花や草の香りを含んで爽やか。「風薫る五月」ともいう。
「風薫る」は「薫風」からきており、「円機活法」に、転結を柳公権に任せた唐文宗の詩がある。

人皆苦炎熱
我愛夏日長
薫風自南来
殿閣生微涼

皇帝が、夏の暑さに苦しむ中にも夏を愛でるという詩であり、後に蘇東坡が民衆側に立って批判したが、大慧禅師はこの詩から悟りを得たという。煩悩を捨て去った境地を「薫風」に見たのである。

日本においては俳諧で好んで使われ、夏の季語として定着したが、鎌倉時代の和歌に散見されるものはやや違う。続拾遺集には藤原良教の

風かをる木のした道は過ぎやらで 花にぞくらす志賀の山越

が載る。これは、藤原定家の

袖の雪空ふく風もひとつにて 花ににほへる志賀の山越

に対応するように、春の歌としての位置付けである。

【風薫るの俳句】

風薫る羽織は襟もつくろはず  松尾芭蕉
国なまり故郷千里の風かをる  正岡子規

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季語|時鳥(ほととぎす)

三夏の季語 時鳥

杜鵑(ほととぎす)杜宇(ほととぎす)・蜀魂(ほととぎす)・不如帰(ほととぎす)・子規(ほととぎす)

時鳥の俳句と季語(広重短冊)カッコウ目カッコウ科に分類される。インドから中国南部で越冬したものが、5月頃に日本に飛来する。カッコウと同じように托卵する習性があり、ホトトギスはウグイスに托卵することがよく知られている。オスの鳴き声は、「特許許可局」「テッペンカケタカ」と聞きなされる。

本来は「杜鵑」と書くが、「時鳥」と書くのは農耕の時期に鳴きはじめるため。
「杜宇」「蜀魂」「不如帰」「子規」とも書く。蜀を再興した杜宇という人物は、禅譲し子規となった。その霊魂は鵑(ホトトギス)に化身し、農耕の季節の訪れを告げるために鳴くという。さらに、蜀が秦によって滅ぼされると嘆き悲しみ、「不如帰去」と鳴きながら血を吐いたという。

日本ではよく親しまれた鳥で、「ホトホト」と聞きなした鳴き声に、鳥の接尾語「ス」を加えたものが語源と言われている。正岡子規は、結核による吐血から「子規」と号し、その流れを汲む雑誌「ホトトギス」は、近代文学に大きな足跡を残した。
古くは万葉集にも詠まれ、詠み人知らずの

霍公鳥飛幡の浦にしく波の しくしく君を見むよしもがも

などで霍公鳥(ほととぎす)として出てくる。なお「霍公鳥」は、「飛ぶ」が連想される地名にかかる。ここでは「飛幡(戸畑)」である。
千載集に載る後徳大寺左大臣の

ほととぎす鳴きつる方を眺むれば ただ有明の月ぞ残れる

は、小倉百人一首第81番。

柳田国男の「遠野物語」には、郭公と時鳥の物語が出てくる。姉の郭公が、芋を焼いてまわりの堅いところ食い、中の軟かなところを妹の時鳥に与えたが、妹は姉の食べたところは一層美味かったはずだと思い、包丁で姉を刺した。すると姉はカッコウになり、「ガンコ、ガンコ(堅い、堅い)」と言って飛び去った。真実を知った妹は後悔し、「包丁かけた」と鳴いているという。

冥土を往来する鳥「無常鳥」とも呼び、負のイメージがつきまとう。「厠の中で聞くホトトギスは不吉」「床に臥して初音を聞くと病気になる」などと言われる。

【時鳥の俳句】

谺して山ほととぎすほしいまゝ  杉田久女

【時鳥の鳴き声】
ユーラシア大陸南部で越冬した時鳥は、5月頃になると日本に渡ってくる。その鳴き声は、「特許許可局」「テッペンカケタカ」などと聞きなされる。(YouTube 動画)

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季語|初夏(しょか・はつなつ)

初夏の季語 初夏

初夏の俳句と季語夏の初め。陰暦における卯月。現在では五月から六月はじめにあたる。

▶ 関連季語 夏

【初夏の俳句】

しばらくは瀧に籠るや夏の初め  松尾芭蕉

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季語|初鰹(はつがつお)

初夏の季語 初鰹

初松魚(はつがつお)

初鰹の俳句と季語(日本橋初鰹)フィリピン沖から三陸海岸沖辺りを周遊する鰹は、5月頃に黒潮に乗って房総沖に達する。75日寿命が延びるとし、「初物七十五日」と言って初物を食べる習慣があった江戸時代においても、初鰹は特に珍重された。
「女房子供を質に出してでも食え」とも言われ、高値を厭わない姿勢が「粋」とされた。「恥ずかしさ医者に鰹の値が知れる」という川柳もあるが、これは、安い鰹を食べて食中毒になることを揶揄するもの。
現在では鰹と言えば土佐だが、かつては鎌倉沖のものが珍重され、有名な「目には青葉~」の句にも、「かまくらにて」の前書がある。産地が西にずれたことで、初鰹の季節もひと月ほど早くなり、現在では4月頃には食卓に並んでいる。

徒然草119段に鰹についての言及があり、鎌倉の年寄に「この魚は自分たちが若かった頃は下等な魚だったのに、世も末になったので上流階級までがもてはやしている」と言わしめている。

▶ 関連季語 鰹(夏)

【初鰹の俳句】

目には青葉山ほととぎす初がつお  山口素堂

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季語|立夏(りっか)

初夏の季語 立夏

夏来る(なつきたる)夏に入る(なつにいる・げにいる)

立夏の俳句と季語二十四節気の第7で5月5日頃。この日から立秋の前日までが夏。立夏の期間の七十二候は、蛙が鳴き始めるとされる「蛙始鳴」、ミミズが地上に這出るとされる「蚯蚓出」、筍が生えて来るとされる「竹笋生」。
佐佐木信綱作詞の唱歌「夏は来ぬ」に、

卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて忍音もらす 夏は来ぬ
さみだれのそそぐ山田に 早乙女が裳裾ぬらして玉苗植うる 夏は来ぬ
橘の薫るのきばの窓近く 蛍飛びかいおこたり諌むる 夏は来ぬ
楝ちる川べの宿の門遠く 水鶏声して夕月すずしき 夏は来ぬ
五月闇蛍飛びかい水鶏鳴き 卯の花咲きて早苗植えわたす 夏は来ぬ

と歌われる。

▶ 関連季語 夏

【立夏の俳句】

藤垂れて立夏の急雨到りけり  臼田亞浪

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季語|鵯(ひよどり・ひえどり)

晩秋の季語 

鵯の俳句と季語(生写四十八鷹ひよどり南てん)スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に分類される漂鳥であるが、留鳥として年中観測されるものもある。特に東京では、近年の温暖化の影響か、一年中生息している。雑食ではあるが、果実や花の蜜を啜っている様子がよく観察される。

ほぼ日本特有の鳥として知られているが、10月から11月にかけて、日本列島を北から南へ向かう大規模な渡りが観測される。海峡を集団で渡る様子は、しばしばメディアで取り上げられるが、躊躇うように何度も円を描いた後、決意したかのように海面すれすれを渡っていく様は壮観。これは、天敵であるハヤブサなどの攻撃を避けるためであると言われている。
源平合戦に一ノ谷の後山を鵯越と号し、今も神戸にその地名が残っているが、この場所は、本州と淡路島を結ぶ鵯の渡りのルート上にある。

その名の由来ともなった「ヒーヨ、ヒーヨ」という甲高い鳴き声が特徴であるが、意外に美しい声で囀ることもある。
人によく懐くため、平安時代には「鵯合わせ」という、優劣を競う大会があったと言われている。

【鵯の俳句】

ひよどりのこぼし去りぬる実のあかき  与謝蕪村

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季語|長閑(のどか)

三春の季語 長閑

駘蕩(たいとう)

長閑の俳句と季語春は、異動などで慌ただしい季節ではあるがまた、冬の厳しさも去り、穏やかでのんびりとした気持ちにもなる。「俳諧歳時記栞草」には、「春の日のユツタリと長く閑かなるを云」とある。
「のどか」の「のど」は、穏やかな様を表す古語で、「なだらか」に通じる。「か」は接尾語。
古今和歌集にある紀友則の

ひさかたの光のどけき春の日に 静心なく花の散るらむ

は、小倉百人一首33番。

「駘蕩」も、春の伸びやかさを表現するためによく使われる言葉であるが、中国南北朝時代の詩人・謝朓の「春物まさにに駘蕩たり」の句から広がったものだと言われており、温和なことを言う。

【長閑の俳句】

のどかさや障子あくれば野が見ゆる  正岡子規

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