三冬の季語 侘助
ツバキ科ツバキ属の常緑低木で、椿の雑種。有楽椿(うらくつばき:別名にタロウカジャ)を基本種とするもので、葯が退化して花粉を作らない。椿は春の季語になるのに対し、侘助は11月から3月頃に咲いて、冬の季語になる。椿に比べて、花は小ぶりである。
野生種はなく、来歴ははっきりしないが、室町時代に中国から渡来した品種が関わっていると考えられている。一説ではツバキとチャノキの雑種であるとされ、「侘助」の名は、茶道と縁が深い言葉である「侘び」と「数寄」からなるとされる。基本種となる「有楽椿」の名は、織田信長の弟で茶人でもあった織田有楽斎が好んだことによると言われている。
【侘助の俳句】
侘助の咲きかはりたる別の花 富安風生

バラ科ビワ属ビワは、中国南西部原産で、四国や九州などに自生する。発掘遺物によって、弥生時代には渡来していたと考えられており、正倉院書物には食用にしていた旨の記載がある。ただし、これら野生化していたと見られる枇杷は果肉が少ない。
ウコギ科ヤツデ属ヤツデは、関東以西の海岸近くの山林などに自生する常緑低木で、日陰でもよく育つ。11月から12月頃に花をつける虫媒花である。葉に白い斑が入った品種など、栽培品種も開発され、庭木として利用されている。
モクセイ科モクセイ属ヒイラギは、関東以西の山地に自生する雌雄異株の常緑小高木。半日陰を好み、11月から12月頃に、キンモクセイに似た芳香を持つ白い花を咲かせる。
キク科ツワブキ属ツワブキは、10月から12月頃、福島県以南の海岸近くの岩場や山地などに黄色い花を咲かせる。日陰を好む常緑多年草で、葉が縮れたり、斑が入ったりする園芸品種も開発されている。
ツバキ科ツバキ属チャノキは中国原産で、茶の原料になる。常緑樹で、樹高は10メートルに達することもあるが、栽培変種は作業性を考慮して腰ぐらいの高さに抑えて栽培される。
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リンドウ科リンドウ属の多年生植物の総称であり、エゾリンドウ・ミヤマリンドウなどがあるが、トウリンドウの変種リンドウを「竜胆」とすることが多い。本州から九州の山地に自生し、9月から10月頃の晴天時に花を開く。
近代俳句では、「花畑」は概ね秋の季語とする。俳諧御傘(松永貞徳1651年)では「花畠」が春に置かれ、俳諧歳時記栞草(1851年)では「花圃(はなばたけ)」「花園」が春三月に、「花畠」が秋八月に置かれている。ただし俳諧歳時記栞草に、「花圃」「花園」は「種(うう)るところ」とあり、花を植える場所を指す意で分類されている。滑稽雑談(四時堂其諺1713年)では「花壇」を秋八月に分類し、「是も草花の多時を以て、秋とするならし」とある。