カテゴリー: 季語
季語|犬ふぐり(いぬふぐり)
初春の季語 犬ふぐり
いぬのふぐり・ひょうたんぐさ・おおいぬのふぐり
オオバコ科クワガタソウ属。3月から5月、淡いピンク色をした小花をつける。現在は、明治初年に入ってきたと見られる外来種のオオイヌノフグリが優勢で、イヌノフグリは絶滅危惧II類に指定されている。
イヌノフグリの名前は、果実の形状が雄犬の陰嚢に似ていることに由来するが、オオイヌノフグリの果実は形状を異にする。
季語|冬(ふゆ)
三冬の季語 冬
冬の日(ふゆのひ)・冬うらら(ふゆうらら)・冬眠(とうみん)・冬籠り(ふゆごもり)・冬籠(ふゆごもり)・冬ざれ(ふゆざれ)・冬ざるる(ふゆざるる)・底冷え(そこびえ)・冷たし(つめたし)・寒し(さむし)・寒さ(さむさ)
太陽暦では12月から2月まで、陰暦では10月から12月までを冬という。二十四節気では、立冬から立春の前日まで。語源は「冷ゆ(ひゆ)」にあるとする説が有力。
「芭蕉開眼の書」とも呼ばれる「冬の日」は、貞享元年(1684年)刊。「野ざらし紀行」の旅の折、名古屋で成る。
季語|花薺(はななずな)
三春の季語 花薺
薺咲く(なずなさく)・三味線草(しゃみせんぐさ)・ぺんぺん草(ぺんぺんぐさ)・薺の花(なずなのはな)
春の七草のひとつ薺は、「薺」だけだと新春の季語。麦栽培の伝来と共に渡来した史前帰化植物と考えられている。平安時代後期、源俊頼の歌に現れたのが初出か。
君がため夜ごしにつめる七草のなづなの花を見てしのびませ
語源には諸説あるが、夏になると枯れてなくなることから、夏無(なつな)から来たとする説が有力である。生命力の強い植物であることから、「ぺんぺん草が生える」「ぺんぺん草も生えない」は、慣用句として使われる。
季語|葉桜(はざくら)
季語|すすき
三秋の季語 すすき
芒(すすき)・薄(すすき)・花すすき(はなすすき)・穂芒(ほすすき)・乱れ草(みだれぐさ)・尾花(おばな)・叢薄(むらすすき)
イネ科ススキ属の植物。「茅(かや)」と呼ばれ、茅葺屋根の材料となる。万葉集には44首歌われていると言われ、「すすき」「をばな」「草(かや)」「み草」として出てくる。「すすき」として歌われる場合、しばしば「ハダススキ」として現れるが、この「ハダ」は「旗」のことだと言われ、「穂に出ず」の枕詞となる。
はだすすき穂にはな出でそ思ひたる心は知らゆ我れも寄りなむ よみ人しらず
我が宿の尾花が上の白露を消たずて玉に貫くものにもが 大伴家持
「すす」は「ささ」と同義で細いことを表し、「すすき」は「細い茎」の意だとされる。
季語|枝垂桜(しだれざくら)
季語|初桜(はつざくら)
仲春の季語 初桜
その年に初めて咲いた桜、あるいは、咲いて間もない桜をいう。「初花」とも呼び、18歳くらいの女性のことをも指す。
俳諧歳時記栞草(1851年)は、春之部二月に「初花、初桜」を立項している。そこには、「凡桜の初て開くもの、皆単葉、山桜・彼岸桜・姥ざくらのたぐひなり」とあるが、現在では「ソメイヨシノ」の咲き初めに用いることが多い。
東京におけるソメイヨシノの開花日は、平年で3月25日頃であるが、近年は早まる傾向にある。
千載和歌集には藤原経宗の和歌で、
千世ふべき始の春としりがほに けしきことなる初ざくらかな
がある。また、「初桜」の銘が入った日本酒を醸造する酒造が、全国に3蔵ある。
▶ 関連季語 桜(春)
【初桜の俳句】
初花に命七十五年ほど 松尾芭蕉
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季語|寒桜(かんざくら)
季語|桜(さくら)
晩春の季語 桜
花(はな)・花見(はなみ)・桜狩(さくらがり)・花盛り(はなざかり)・花吹雪(はなふぶき)・夕桜(ゆうざくら)
バラ科サクラ属の落葉高木。現在では「花」と言えば、一般的には「桜」を指す。エドヒガンやヤマザクラは、古くから日本に自生していた。桜から派生した季語も非常に多く、桜の散り際に見られる「花吹雪」「花筏」、桜の咲くころの空を表現した「花曇」「養花天」、花見衣装の「花衣」など、枚挙に遑がない。
また、古くから歌にうたわれ、万葉集にも約40首の歌が載せられているが、梅の119首に比べると少ないことから、古代人が愛でた花は主に梅だったと言われる。紀貫之が古今集で「安積山の歌」とともに歌の父母とした王仁の
難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花
の「この花」は、その季節感から梅とされるが、これは「此の花」であり、高所に花をつける「木の花」とは異なるという考えもある。
皇祖の母神コノハナサクヤビメは、「サクヤ」から「サクラ」の語源にもなったとされる神で、富士山を祀る浅間大社に鎮座する。太宰治の「富嶽百景」で、「富士には月見草がよく似合う」と謳われるが、これは、富士でかぐや姫の遺した不死の薬を焼いたとされる竹取物語を参考にしたもので、本来の富士の姿は桜である。
また、太古より日本にはサガミ信仰という、稲の神霊「サガミ」が桜の木に宿るという信仰があり、山に入って花見を行いその年の豊穣を祈っていたという説がある。これを基に、「サ神」が宿る神座(クラ)を「サクラ」とする語源説もある。いずれにせよ、桜は太古より特別な花だったことから、多くの名歌が生まれている。
世の中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし 在原業平「古今和歌集」
ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ 紀友則「古今和歌集」
花の色はうつりにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに 小野小町「古今和歌集」
願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ 西行法師「続古今和歌集」
なお、弘仁2年(811年)に地主神社を訪れた嵯峨天皇は、「御車返しの桜」とも呼ばれるようになった桜に惚れ、これを機に、「梅」と「桜」の地位が逆転し、梅よりも桜が愛でられるようになったともいう。
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