初夏の季語 柏餅
5月5日の端午の節句に供物とする、柏の葉で餡餅を包んだ和菓子。柏の葉は、新しい葉が茂るまでは枯れ葉が落ちないことから、子孫繁栄の願いが込められる。
柏餅は江戸時代中期に関東で生まれたもので、関西では柏の葉が入手しにくかったことから、猿捕茨(さるとりいばら)の葉で代用される。因みに、俳諧歳時記栞草(1851年)では「畿内には、さのみ用ひぬ事なり」とある。
「かしわ」は本来、ブナ科のカシワを指す「槲」の文字が当てられるべきであり、俳諧歳時記栞草にも「槲餅」とあるが、現在では専ら、ヒノキ科のコノテガシワを指す「柏」が使われるようになった。
「かしわ」の語源には、「炊葉(かしきは)」があり、元は、食べ物を包むのに使われた葉のことを指した。
【柏餅の俳句】
てのひらにのせてくださる柏餅 後藤夜半

穏やかなイメージが強い春ではあるが、実際には風が強い日が多く、埃っぽい日が多い。この、春にたつ埃を「春塵」と言う。春の季語である「
アブラナ科ダイコン属の越年草「大根」の花は、白や薄紫の四弁花である。冬の季語になる秋まきされた「大根」を放っておくと、4月から5月ころに、春の季語になる「大根の花」を咲かせる。花が咲いてしまうと、根の部分に鬆(す)が入り、食用にならなくなる。
海に浮かび、漂流している氷のことで、日本では北海道のオホーツク海の流氷が有名で、北海道沿岸から確認できた最初の日を「流氷初日」という。平年では1月中旬から下旬となり、3月下旬から4月上旬となる「流氷終日」まで北海道沿岸から流氷が見られる。ちなみに、着岸した「定着氷」は流氷に含まれない。
陰暦2月15日。
桜(主にソメイヨシノ)の開花予想日を結んだ線のこと。気象庁は、昭和30年から「さくらの開花予想」を発表していたが、その中に「等期日線図」というのがあり、昭和40年頃、マスコミがそれを気象で使う前線に擬えて「桜前線」と呼んだ。
桜の花が咲いた美しい月夜をいう。しかし、季語として定着しているというよりも、「花」を「桜」と見て、春の季語になるという感覚である。そのため、「〇〇の花月夜」と詠み込まれ、春以外の季になることもある。