三夏の季語 烏賊
軟体動物門頭足綱十腕形上目に属し、コウイカ・ヤリイカ・ケンサキイカ・アオリイカ・スルメイカ・ホタルイカなどがある(*ホタルイカは春の季語)。8本の腕と2本の触腕を持ち、敵の目を眩ませるために墨を吐く。体内にはイカの骨というものがあり、ヤリイカなどでは有機質の薄膜であるが、コウイカでは発達して石灰質の舟形になる。
種類によって旬に違いがあるが、一番多く獲れるスルメイカは、「真烏賊」とも呼ばれ、夏場に水揚げが最も多くなる。また、呼子の烏賊で有名なケンサキイカは「夏烏賊」とも呼ばれ、夏が旬となる。この他、コウイカやヤリイカの旬は冬、アオリイカは春である。
夏の日本海では、光に集まる烏賊の習性を利用して、夜に烏賊釣り漁が行われる。その漁火は、夏の風物詩となっている。
「いか」の語源は、角ばっているところから「厳めしい」にあるという説がある。死んだふりをして烏を捕らえたという中国の「南越志」の話から、「烏賊」の字が当てられたという説がある。
出雲国風土記や播磨国風土記には、「烏賊」の記載がある。日本人にとっては古くから身近な生物であり、三内丸山遺跡の遺物から、縄文時代には既に食されていたと考えられている。
【烏賊の俳句】
銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく 金子兜太

魚類ニシン目ニシン科に属するウルメイワシ。沿岸性の回遊魚で、赤身の青魚。同じニシン目ニシン科に属するマイワシなどの
魚類の産卵前の卵を「はららご(鮞)」という。腹子とも呼び、特に
ニホンウナギは、海で生まれて川を遡上し、5年から12年くらい留まる。そして成熟が進むと、川を下り海に出て、産卵場所であるマリアナ海嶺付近まで移動する。この、産卵のために川を下る鰻のことを「落鰻」といい、「下り鰻」ともいう。これが見られるのは10月下旬ころである。
ウナギ科ウナギ属の魚には、オオウナギなど世界で19種類が知られているが、俳句に詠まれる「鰻」はニホンウナギである。冬の季語に「八目鰻」もあるが、このヤツメウナギは別種で、一般的な魚類にすら分類されない。
ウニ綱に属する棘皮動物の総称で、ホンウニ亜目のバフンウニ・エゾバフンウニ・アカウニ・ムラサキウニ・キタムラサキウニ、サンショウウニ亜目のシラヒゲウニなどが食用にされる。塩雲丹は、日本の三大珍味に数え上げられる。
カレイ目カレイ亜目ヒラメ科に属するヒラメ。ヒラメと呼ばれるものに、シタビラメやオヒョウ(大鮃)もあるが、科が違う。一般に「左ヒラメに右カレイ」と言って、目のある向きで鰈と区別する。19世紀以前には、鮃と鰈は大きさで区別し、関東では小さいものをソゲ、大きいものをヒラメと呼んでいた。
サケ目サケ科に属する魚に、キングサーモン・ベニザケ・ギンザケ・ニジマス・カラフトマスなどがあるが、一般に「鮭」と認識されているのはシロザケと呼ばれるものである。秋鮭(アキサケ)、秋味(アキアジ)などの呼称もある。また、シャケとも言う。白身魚に分類される。
頭に見える部位が胴で、足は頭から生えているような形になるので、頭足綱に分類されている。軟体動物で骨はなく、吸盤のついた八本の足が特徴。オスは、そのうちの一本の先端が生殖器になっている。